24日香港株=続伸か、中国当局による本土相場下支えに期待

 24日の香港市場は続伸か。前日に続き、中国当局が本土株式相場の下支えに乗り出すとの観測が買い安心感につながりそうだ。中国証券監督管理委員会(CSRC)は23日の会合で、資本市場の安定推移を「全力で維持する」と表明。上場企業の質と投資価値の向上に力を入れ、中国の特色ある上場企業のバリュエーション体系を構築すると表明した。

 23日の米株式市場で、アリババ集団(09988)の共同創業者である馬雲(ジャック・マー)氏と蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)氏(アリババ集団会長)が同社株を大幅に買い増ししたと伝わり、同社の米預託証券(ADR)が大きく買われた。きょうの香港市場で同社株が買いを集めれば、相場全体が押し上げられるだろう。

 中国当局による不動産市場へのてこ入れも支援材料となるだろう。上海市と北京市が14日、それぞれ住宅ローン規制の緩和を発表したと伝わった。また、中国国家統計局がきょう午前に発表する11月の小売売上高などの主要経済指標が注目の材料となる。

 23日のNY株式相場は、ダウ平均が4営業日ぶりに反落。見通しが嫌気された3Mが急落して相場の重荷となった。半面、S&P500とハイテク株主体のナスダック総合はともに4営業日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて上昇。大型ネット株のアリババ集団とテンセント(00700)、JDドットコム(09618)、美団(03690)、国際金融銘柄のAIAグループ(01299)とHSBC(00005)、新エネルギー車メーカーのBYD(01211)がそろって香港終値を上回って引けた。
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