ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、売買交錯

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は売買が交錯。24時時点では147.90円と22時時点(147.76円)と比べて14銭程度のドル高水準だった。米商務省が発表した12月米個人消費支出(PCE)が前月比0.7%上昇と予想の0.4%上昇を上回ったことを受けて米長期金利が上昇すると円売り・ドル買いが進行。12月米住宅販売保留指数が予想を上回ったことが分かると、一時148.11円と日通し高値を更新した。
 なお、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指数(デフレーター)は、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前月比0.2%/前年比2.9%と予想の前月比0.2%/前年比3.0%を前年比で下回った。指標発表直後には一時147.46円と日通し安値を付ける場面もあった。
 市場では「FRBが基調的なインフレを判断する上で重視する物価指標の伸びがほぼ3年ぶりの鈍いペースとなったことで近く政策金利の引き下げが始まるとの見方が補強された」との声も聞かれた。

 ユーロドルは24時時点では1.0872ドルと22時時点(1.0867ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。米PCEコアデフレーターが前年比で予想を下回るとユーロ買い・ドル売りが先行し一時1.0885ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0902ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出た。

 ユーロ円は堅調。24時時点では160.80円と22時時点(160.58円)と比べて22銭程度のユーロ高水準。欧州株相場や日経平均先物の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢に。24時過ぎに一時160.89円と日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.46円 - 148.11円
ユーロドル:1.0813ドル - 1.0885ドル
ユーロ円:159.83円 - 160.89円


(中村)
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