NY株見通し-今週はFOMC、雇用統計、ハイテク・ジャイアントの決算に注目

 今週のNY市場はFOMC、雇用統計、ハイテク・ジャイアントの決算に注目。先週はダウ平均が0.65%高、S&P500が1.06%高、ナスダック総合が0.94%高と主要3指数がそろって3週続伸。過去13週間では1月第1週を除く12週で3指数が上昇した。ダウ平均は週明け22日と週末26日に取引時間中の史上最高値を更新し、終値では22日、25日、26日の3日間で過去最高値を更新した。S&P500は前週19日から25日まで5日連続で終値の最高値を更新し、26日は取引時間中の史上最高値を更新した。年初来ではダウ平均が1.11%高、S&P500が2.54%高、ナスダック総合が2.96%高となった。10-12月期GDP速報値が予想を大きく上回ったことで景気後退懸念が和らいだことや、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する12月個人消費支出(PCE)価格指数が予想を下回り、インフレ鎮静化期待が高まったことが支えとなった。

 今週は利下げ開始時期の見通しを巡り31日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)や週末2月2日に発表される1月雇用統計が注目されるほか、マイクロソフト、アルファベット、アップル、アマゾン、メタなどのハイテク・ジャイアントの第4四半期決算発表が焦点となりそうだ。FOMCでは政策金利の据え置きが確実視されているが、会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が注目される。1月雇用統計では非農業部門雇用者数(NFP)が17.3万人増と12月の21.6万人増から減少が見込まれ、失業率は12月の3.7%から3.8%に悪化が予想されている。平均賃金は前月比+0.3%と12月の+0.4%から鈍化が見込まれている。予想通りに弱い内容となれば、早期利下げ期待が高まりそうだ。今週の決算発表はS&P500の約100銘柄が発表予定で、上記のハイテク・ジャイアントのほか、ゼネラル・モーターズ、ファイザー、スターバックス、ボーイング、クアルコム、エクソン・モービル、シェブロン、アッヴィなど。

 今晩の米経済指標・イベントは1月ダラス連銀製造業景況指数など。企業決算は寄り前にNVR 、フランクリン・リソーシズ、引け後にニューコア、F5ネットワークスなどが発表予定。(執筆:1月29日、14:00)
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