NY為替見通し=ドル買い相場は変わらず、13日米CPI発表までは相場の反転は期待薄か
NY時間のドル円も買い場探しとなることには変わらないか。中国市場が旧正月の大晦日で休場、香港株式市場も午前で取引が終わるなど、アジア時間から旧正月を前に市場の動意が薄くなっている。しかし、ドル円はじり高地合いが継続している。
その中で迎えるNY市場だが、本日は米国からは主だった経済指標の発表がないことで、限られた値動きになると思われる。もっとも、週末を前にしてポジション調整などで米金利やドルが多少は上下するだろうが、大きなトレンドを作るのは難しそうだ。
先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、米雇用統計後で次回米国の3月の利下げの可能性が低下したが、今週は先週の流れを翻すことが出来る経済指標などがなかったことで、本日も一時的にドルの弱含みが進んだ場合は、買い場となるだろう。この流れが反転する可能性があるのは来週発表される13日の1月米消費者物価指数(CPI)や16日の米卸売物価指数(PPI)の結果を待たなければならない。仮に、これらの経済指標が予想よりも弱かった場合には、米金利の低下やドル頭打ちとなるだろうが、指標が予想通りや予想より上振れた場合はドル高の地合いが来週以後も継続されそうだ。
リスク要因としては、米国の地銀株指数の下落傾向が収まらないこと。ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)株が乱高下を繰り返しているが、他地銀の株価の動きも徐々にボラタイルになってきている。昨年のシリコンバレー銀行(SVB)の破綻から、クレディスイス危機などを連想させるような、金融システムへの不安が高まった時のリスクには警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円は、昨年11月22日高値149.75円を超えると、節目でオプションも複数観測される150.00円が目標に。
・想定レンジ下限
ドル円は、昨日NY参入後は割り込めていない149.00円。
(松井)
その中で迎えるNY市場だが、本日は米国からは主だった経済指標の発表がないことで、限られた値動きになると思われる。もっとも、週末を前にしてポジション調整などで米金利やドルが多少は上下するだろうが、大きなトレンドを作るのは難しそうだ。
先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、米雇用統計後で次回米国の3月の利下げの可能性が低下したが、今週は先週の流れを翻すことが出来る経済指標などがなかったことで、本日も一時的にドルの弱含みが進んだ場合は、買い場となるだろう。この流れが反転する可能性があるのは来週発表される13日の1月米消費者物価指数(CPI)や16日の米卸売物価指数(PPI)の結果を待たなければならない。仮に、これらの経済指標が予想よりも弱かった場合には、米金利の低下やドル頭打ちとなるだろうが、指標が予想通りや予想より上振れた場合はドル高の地合いが来週以後も継続されそうだ。
リスク要因としては、米国の地銀株指数の下落傾向が収まらないこと。ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)株が乱高下を繰り返しているが、他地銀の株価の動きも徐々にボラタイルになってきている。昨年のシリコンバレー銀行(SVB)の破綻から、クレディスイス危機などを連想させるような、金融システムへの不安が高まった時のリスクには警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円は、昨年11月22日高値149.75円を超えると、節目でオプションも複数観測される150.00円が目標に。
・想定レンジ下限
ドル円は、昨日NY参入後は割り込めていない149.00円。
(松井)