NY株見通し-底堅い展開か 経済指標は2月ISM非製造業PMIなど

 今晩は様子見か。昨日はエヌビディアが 3.59%高と大幅に3日続伸し上場来高値の更新を続け、S&P500指数に採用されるスーパー・マイクロ・コンピューターも18.65%高と急伸した一方、EUが約20億ドルの罰金を科したアップルが2.54%安、新たな値下げやインセンティブを発表したテスラが7.16%安となった。ダウ平均は97.55ドル安(-0.25%)と3日ぶりに反落し、先週末に史上最高値を更新したS&P500とナスダック総合もそれぞれ0.12%安、0.41%安となった。水曜日と木曜日に行われるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や週末金曜日の2月雇用統計を控えた様子見も重しとなった。引け後の動きでは弱い通期見通しを発表したギットラボが時間外で20%超下落した。

 今晩も引き続き様子見か。今週は金融政策の見通しを巡りパウエルFRB議長の議会証言や2月雇用統計が最大の焦点で、重要イベントを前に積極的な取引は控えられそうだ。小売株の決算や2月ISM非製造業PMIなどの経済指標を睨んで神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標は2月ISM非製造業PMIのほか、2月S&Pグローバル・サービス業PMI確定値、1月耐久財受注改定値、1月製造業新規受注など。このほか、バーFRB副議長の発言や、米大統領選の予備選が集中する「スーパーチューズデー」にも注目が集まる。
企業決算は寄り前にターゲット、引け後にロス・ストアーズが発表予定。(執筆:3月5日、14:00)
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