NY株見通し-もみ合いか 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩はもみ合いか。昨日は注目されたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言がほぼ想定通りの内容だったことで警戒感が和らいだほか、弱い経済指標を受けて米10年債利回りが低下したことも支援となり主要3指数がそろって上昇。前日まで2日続落した主要3指数は、ダウ平均が75.86ドル高(+0.20%)、S&P500が0.51%高、ナスダック総合が0.58%高とそろって3日ぶりに反発した。ただ、エヌビディアやインテルが大幅高となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が史上最高値を更新した一方、テスラやアップルなどハイテク・ジャイアントの一角は売り優勢の展開が続いた。

 今晩はもみ合いか。今晩も上院銀行委員会でパウエルFRB議長の証言が予定されるが、ほぼ想定通りとなった昨日と同様の内容が見込まれ、サプライズはなさそうだ。金融政策を巡っては、利下げ開始時期や、年内の利下げ回数などの見通しが焦点となっており、雇用や物価などの経済指標が注目される。今週は金曜日に米2月雇用統計の発表があり、今晩は2月雇用統計の結果待ちの展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは1月貿易収支、 新規失業保険申請件数、パウエルFRB議長議会証言など。このほか、メスター米クリーブランド連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前にクローガー、引け後にコストコ、ブロードコムが発表予定。(執筆:3月7日、14:00)
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