ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ドル円、小幅続伸
13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら続伸。終値は147.76円と前営業日NY終値(147.68円)と比べて8銭程度のドル高水準だった。日本時間夕刻に一時148.05円まで上昇した影響が残った。ただ、前日の高値148.12円が目先レジスタンスとして意識されると徐々に上値を切り下げる展開に。日銀の早期政策修正観測が高まる中、円買い・ドル売りが入りやすい面もあり、2時過ぎには147.46円付近まで下押しした。
なお、日経新聞が報じたところによると、日銀は来週18-19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するか議論する。2024年の賃上げ率は昨年を上回る見通しで、2%の物価目標を安定的に達成できる確度が高まったという。
もっとも、引けにかけては再び強含んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.19%台まで上昇すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。
ユーロドルは上昇。終値は1.0948ドルと前営業日NY終値(1.0927ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。本日は主要な米経済指標の発表がなく、明日14日に発表される2月米卸売物価指数(PPI)や同月小売売上高などインフレや個人消費の動向を示す指標待ちの状態となり、しばらくは大きな方向感が出なかった。
米30年債入札が「好調」だったことが伝わると、米長期金利が上昇幅を縮めたためドル売りが進行。2時過ぎに一時1.0964ドルと日通し高値を更新した。ただ、米長期金利が再び上昇すると1.0946ドル付近まで上値を切り下げた。
なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策金利の運営枠組みの見直しを発表。銀行が中銀からお金を借りる際の金利条件の変更などを含むが、市場では「政策金利の見通しに影響を及ぼすものではない」と受け止められ、相場の反応は限られた。
ユーロ円は続伸。終値は161.77円と前営業日NY終値(161.35円)と比べて42銭程度のユーロ高水準。ただ、NY市場に限れば161円台後半での狭いレンジ取引に終始した。21時過ぎに一時161.95円と日通し高値を付けたあとは、新規材料難から様子見ムードが広がり161円台後半でのもみ合いとなった。
本日の参考レンジ
ドル円:147.24円 - 148.05円
ユーロドル:1.0920ドル - 1.0964ドル
ユーロ円:160.90円 - 161.95円
(中村)
なお、日経新聞が報じたところによると、日銀は来週18-19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するか議論する。2024年の賃上げ率は昨年を上回る見通しで、2%の物価目標を安定的に達成できる確度が高まったという。
もっとも、引けにかけては再び強含んだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.19%台まで上昇すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。
ユーロドルは上昇。終値は1.0948ドルと前営業日NY終値(1.0927ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。本日は主要な米経済指標の発表がなく、明日14日に発表される2月米卸売物価指数(PPI)や同月小売売上高などインフレや個人消費の動向を示す指標待ちの状態となり、しばらくは大きな方向感が出なかった。
米30年債入札が「好調」だったことが伝わると、米長期金利が上昇幅を縮めたためドル売りが進行。2時過ぎに一時1.0964ドルと日通し高値を更新した。ただ、米長期金利が再び上昇すると1.0946ドル付近まで上値を切り下げた。
なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、政策金利の運営枠組みの見直しを発表。銀行が中銀からお金を借りる際の金利条件の変更などを含むが、市場では「政策金利の見通しに影響を及ぼすものではない」と受け止められ、相場の反応は限られた。
ユーロ円は続伸。終値は161.77円と前営業日NY終値(161.35円)と比べて42銭程度のユーロ高水準。ただ、NY市場に限れば161円台後半での狭いレンジ取引に終始した。21時過ぎに一時161.95円と日通し高値を付けたあとは、新規材料難から様子見ムードが広がり161円台後半でのもみ合いとなった。
本日の参考レンジ
ドル円:147.24円 - 148.05円
ユーロドル:1.0920ドル - 1.0964ドル
ユーロ円:160.90円 - 161.95円
(中村)