ロンドン為替見通し=複数のECB高官の講演に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、複数の欧州中央銀行(ECB)高官の講演を見極める展開となる。

 デコス・スペイン中銀総裁は、欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げ決定は、3月のインフレ指標などのデータ次第と述べており、本日の講演でも、同様の見解が予想される。

 シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事は、「最後の1マイル」に際して、ECBは利下げに動く前に忍耐強くなるべきだとの認識を示しており、本日の講演でも、同様のタカ派的な見解が予想される。

 クノット・オランダ中銀総裁は、利下げを開始できるようになるには、賃金動向が明確になる必要があるとの認識を示しており、4月末に発表される1-3月の賃金データを見極めるスタンスを再強調することが予想される。昨年10-12月の従業員1人当たりの報酬は前年同期比+4.6%で、7-9月の+5.1%から伸び率が鈍化していた。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1046ドル(1/2高値)
・ユーロ円:162.85円(3/7高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0838ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:160.90円(3/13安値)


(山下)
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