NY株見通し-今週はFOMC結果とエヌビディアのカンファレンスに注目

 今週のNY市場はFOMC結果とエヌビディアに注目。先週はダウ平均が0.02%安とわずかながら3週続落し、S&P500は0.13%安と小幅に2週続落。ナスダック総合も0.70%安と2週続落した。S&P500は週初に終値の過去最高値を更新したものの、米2月消費者物価指数(CPI)や米2月生産者物価指数(PPI)が高止まりし、インフレ長期化懸念が強まったことや、エヌビディアなどのAI関連株に利益確定売りが強まったことが重しとなった。

 今週は金融政策の見通しを巡り水曜日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まるほか、AIラリーの持続性を巡り、月曜日に開催されるエヌビディアの投資家説明会が注目される。FOMCでは政策金利の据え置きが見込まれているが、利下げ見通しを巡り公表されるメンバーのFF金利見通し(ドットプロット)が注目される。12月FOMCで示された2024年末の3回の利下げ予想が引き上げられた場合は利下げ後ずれ懸念が強まることが警戒される。AIラリーの持続性を巡っては月曜日にバンク・オブ・アメリカ主催で開催されるエヌビディアのカンファレンスに注目が集まる。次世代のAIチップの発表が見込まれており、市場の反応に要注目となる。今週の経済指標は2月住宅着工件数、新規失業保険申請件数、2月中古住宅販売件数など。企業決算はマイクロン・テクノロジー、アクセンチュア、フェデックス、ナイキなどが発表予定。

 今晩の米経済指標は3月NAHB住宅市場指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:3月18日、14:00)
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