NYマーケットダイジェスト・18日 株高・金利上昇・原油高・ドル高
(18日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.15円(前営業日比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.17円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0872ドル(▲0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:38790.43ドル(△75.66ドル)
ナスダック総合株価指数:16103.45(△130.28)
10年物米国債利回り:4.32%(△0.01%)
WTI原油先物4月限:1バレル=82.72ドル(△1.68ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2164.3ドル(△2.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
51 48
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら5日続伸。ただ、NY市場では大きな方向感は出なかった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.3461%前後と2月23日以来の高水準を付けると全般ドル買いが入った半面、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りが出たため、相場はもみ合いの展開となった。
日経新聞電子版が「日銀は18-19日の金融政策決定会合で大規模緩和の解除を決める方針。マイナス金利政策のほか、長期金利を抑え込むための長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や上場投資信託(ETF)などリスク資産を買い入れる枠組みもなくす」と報じると円買いで反応し、一時148.92円付近まで下押ししたものの、「日銀の政策修正は織り込み済み」との見方から反応は一時的だった。アジア時間に付けた日通し安値148.91円が目先サポートとして働いた面もあり、すぐに持ち直した。
・ユーロドルは反落。先週発表された米物価指標がインフレ圧力の根強さを示したことで、米利下げ先送り観測が高まる中、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出た。3時前に一時1.0866ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.65まで上昇した。
なお、短期金利市場では6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が50%を下回る場面があった。
・ユーロ円も反落。ユーロドルの下落につれた円買い・ユーロ売りが出た。「日銀はマイナス金利解除のほか、YCC撤廃とETF購入終了を決定へ」との日経報道が伝わると一時161.95円と本日安値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。「アップルがiPhoneにグーグルの生成AI『Gemini(ジェミニ)』を搭載する方向で交渉」との一部報道が伝わると、人工知能(AI)の業績貢献が期待されるハイテク株に買いが集まり相場を押し上げた。半面、米長期金利が上昇すると、株式の相対的な割高感が意識されて相場の上値を抑えた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは6日続落。先週発表された米インフレ指標が上振れたことで米利下げ先送り観測が高まり、この日も売りを促した。利回りは一時4.3461%前後と2月23日以来の高水準を付けた。米金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは一時4.7489%前後と昨年12月以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は反発。産油国のイラクが原油の輸出量を減らす方針を示したため、需給の引き締まりから買いが優勢に。昨年11月上旬以来の高値を付けた。
・金先物相場は3日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いていた反動から2167ドル台まで上昇した。ただ、米長期金利が上昇したため、金利を生まない金の重しとなった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.15円(前営業日比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.17円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0872ドル(▲0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:38790.43ドル(△75.66ドル)
ナスダック総合株価指数:16103.45(△130.28)
10年物米国債利回り:4.32%(△0.01%)
WTI原油先物4月限:1バレル=82.72ドル(△1.68ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2164.3ドル(△2.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
51 48
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら5日続伸。ただ、NY市場では大きな方向感は出なかった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.3461%前後と2月23日以来の高水準を付けると全般ドル買いが入った半面、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りが出たため、相場はもみ合いの展開となった。
日経新聞電子版が「日銀は18-19日の金融政策決定会合で大規模緩和の解除を決める方針。マイナス金利政策のほか、長期金利を抑え込むための長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や上場投資信託(ETF)などリスク資産を買い入れる枠組みもなくす」と報じると円買いで反応し、一時148.92円付近まで下押ししたものの、「日銀の政策修正は織り込み済み」との見方から反応は一時的だった。アジア時間に付けた日通し安値148.91円が目先サポートとして働いた面もあり、すぐに持ち直した。
・ユーロドルは反落。先週発表された米物価指標がインフレ圧力の根強さを示したことで、米利下げ先送り観測が高まる中、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出た。3時前に一時1.0866ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.65まで上昇した。
なお、短期金利市場では6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が50%を下回る場面があった。
・ユーロ円も反落。ユーロドルの下落につれた円買い・ユーロ売りが出た。「日銀はマイナス金利解除のほか、YCC撤廃とETF購入終了を決定へ」との日経報道が伝わると一時161.95円と本日安値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。「アップルがiPhoneにグーグルの生成AI『Gemini(ジェミニ)』を搭載する方向で交渉」との一部報道が伝わると、人工知能(AI)の業績貢献が期待されるハイテク株に買いが集まり相場を押し上げた。半面、米長期金利が上昇すると、株式の相対的な割高感が意識されて相場の上値を抑えた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは6日続落。先週発表された米インフレ指標が上振れたことで米利下げ先送り観測が高まり、この日も売りを促した。利回りは一時4.3461%前後と2月23日以来の高水準を付けた。米金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは一時4.7489%前後と昨年12月以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は反発。産油国のイラクが原油の輸出量を減らす方針を示したため、需給の引き締まりから買いが優勢に。昨年11月上旬以来の高値を付けた。
・金先物相場は3日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いていた反動から2167ドル台まで上昇した。ただ、米長期金利が上昇したため、金利を生まない金の重しとなった。
(中村)