NY株見通し-翌日のFOMC結果公表を控え様子見か

 今晩は神経質な展開か。昨日はダウ平均が75.66ドル高(+0.20%)と3営業日ぶりに反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.63%高、0.82%高と4営業日ぶりに反発した。エヌビディアの新型AI半導体発表への期待や、iPhoneへのジェミニAIの搭載のニュースが好感されたアルファベットとアップルの上昇などが支援となったものの、水曜日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控え、米10年債利回りが上昇し、上値は限定的だった。引け後の動きでは最新のAI向け半導体を発表したエヌビディアが時間外で約2%下落した。

 今晩は翌日のFOMC結果公表を控え、神経質な展開か。今回のFOMCでは政策金利の据え置きがほぼ確実視され、5月会合でも90%以上の確率で政策金利の据え置きが予想されているものの、その後の利下げ見通しをめぐり、公表されるメンバーのFF金利見通しや、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見に注目が集まっており、結果公表を控えた様子見姿勢が予想される。米2月住宅着工件数など発表される経済指標をにらんでもみ合う展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベント2月住宅着工件数のほか、2月建設許可件数、米20年債入札など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:3月19日、14:00)
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