欧州マーケットダイジェスト・19日 株高・金利低下・円安・ビットコイン安
(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.89円(19日15時時点比△0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.93円(△0.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0863ドル(▲0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:7738.30(前営業日比△15.75)
ドイツ株式指数(DAX):17987.49(△54.81)
10年物英国債利回り:4.057%(▲0.032%)
10年物独国債利回り:2.450%(▲0.009%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月独ZEW景況感指数 31.7 19.9
3月ユーロ圏ZEW景況感指数 33.5 25.0
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値を試す展開。日銀は今日まで開いた金融政策決定会合でマイナス金利の解除を決めたものの、「当面は緩和的な金融環境が続く」と強調。植田和男総裁も会見で「マイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持する」と述べたため、欧米市場を通じて円を売る動きが続いた。レジスタンスとして意識されていた2月13日の高値150.89円を上抜けて、2時30分前に150.96円と昨年11月16日以来の高値を更新した。
・ユーロ円は2時30分過ぎに一時164.00円と昨年11月16日以来の高値を更新した。日銀が当面緩和的な環境を続ける方針を示したことで円売りが出やすい地合いとなった。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時192.17円と2015年8月以来の高値を付けたほか、メキシコペソ円はWTI原油先物相場の上昇なども相場の支援材料となり、8.97円と2008年10月以来の高値を更新した。また、豪ドル円は98.62円、NZドル円は91.38円、カナダドル円は111.33円、スイスフラン円は170.03円まで値を上げた。
・ユーロドルは下値が堅かった。根強い米インフレを背景に米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が先送りになるとの見方からユーロ売り・ドル買いが先行。19時前に一時1.0835ドルと日通し安値を更新した。
ただ、19時発表の3月独ZEW景況感指数が31.7と予想の20.5を上回ったことが分かるとユーロを買い戻す動きが優勢に。NYの取引時間帯に入ると、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、1.0868ドル付近まで持ち直した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルで一時6万2336ドル前後、対円で939万円台まで売られる場面があった。前週、史上最高値を更新していただけに、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジション調整目的の売りが出やすかった。市場では「ビットコインを裏付けとする世界最大の上場投資信託(ETF)から資金が大量流出したことが明らかになり、売りを誘った」との声が聞かれた。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。20日の2月英消費者物価指数(CPI)や21日の英中銀(BOE)金融政策公表を前に持ち高調整目的の売りが先行したものの、中盤以降買い戻しが優勢となり上げに転じた。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われた。半面、セグロやユナイト・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は5日ぶりに反発。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて買いが先行。3月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことも投資家心理の改善につながり、相場を下支えした。個別ではハノーバー再保険(4.62%高)やコメルツ銀行(3.49%高)、BASF(3.25%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=150.89円(19日15時時点比△0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.93円(△0.64円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0863ドル(▲0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:7738.30(前営業日比△15.75)
ドイツ株式指数(DAX):17987.49(△54.81)
10年物英国債利回り:4.057%(▲0.032%)
10年物独国債利回り:2.450%(▲0.009%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月独ZEW景況感指数 31.7 19.9
3月ユーロ圏ZEW景況感指数 33.5 25.0
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値を試す展開。日銀は今日まで開いた金融政策決定会合でマイナス金利の解除を決めたものの、「当面は緩和的な金融環境が続く」と強調。植田和男総裁も会見で「マイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持する」と述べたため、欧米市場を通じて円を売る動きが続いた。レジスタンスとして意識されていた2月13日の高値150.89円を上抜けて、2時30分前に150.96円と昨年11月16日以来の高値を更新した。
・ユーロ円は2時30分過ぎに一時164.00円と昨年11月16日以来の高値を更新した。日銀が当面緩和的な環境を続ける方針を示したことで円売りが出やすい地合いとなった。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時192.17円と2015年8月以来の高値を付けたほか、メキシコペソ円はWTI原油先物相場の上昇なども相場の支援材料となり、8.97円と2008年10月以来の高値を更新した。また、豪ドル円は98.62円、NZドル円は91.38円、カナダドル円は111.33円、スイスフラン円は170.03円まで値を上げた。
・ユーロドルは下値が堅かった。根強い米インフレを背景に米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が先送りになるとの見方からユーロ売り・ドル買いが先行。19時前に一時1.0835ドルと日通し安値を更新した。
ただ、19時発表の3月独ZEW景況感指数が31.7と予想の20.5を上回ったことが分かるとユーロを買い戻す動きが優勢に。NYの取引時間帯に入ると、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、1.0868ドル付近まで持ち直した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルで一時6万2336ドル前後、対円で939万円台まで売られる場面があった。前週、史上最高値を更新していただけに、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジション調整目的の売りが出やすかった。市場では「ビットコインを裏付けとする世界最大の上場投資信託(ETF)から資金が大量流出したことが明らかになり、売りを誘った」との声が聞かれた。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。20日の2月英消費者物価指数(CPI)や21日の英中銀(BOE)金融政策公表を前に持ち高調整目的の売りが先行したものの、中盤以降買い戻しが優勢となり上げに転じた。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われた。半面、セグロやユナイト・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は5日ぶりに反発。前日の米国株や本日の日本株相場の上昇を受けて買いが先行。3月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことも投資家心理の改善につながり、相場を下支えした。個別ではハノーバー再保険(4.62%高)やコメルツ銀行(3.49%高)、BASF(3.25%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)