ニューヨーク外国為替市場概況・19日 ドル円、大幅に6日続伸
19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は大幅に6日続伸。終値は150.86円と前営業日NY終値(149.15円)と比べて1円71銭程度のドル高水準だった。日銀は今日まで開いた金融政策決定会合でマイナス金利の解除を決めたものの、「当面は緩和的な金融環境が続く」と強調。植田和男総裁も会見で「マイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持する」と述べたことから、NY市場に入っても円を売る動きが続いた。レジスタンスとして意識されていた2月13日の高値150.89円を上抜けると一時150.96円と昨年11月16日以来の高値を更新した。
ただ、節目の151.00円手前では伸び悩んだ。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に利食い売りなどが出たようだ。なお、市場では「米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期を巡り、パウエルFRB議長の会見や政策金利見通し(ドット・チャート)に注目が集まっている」との声が聞かれた。
ユーロ円は大幅反発。終値は163.92円と前営業日NY終値(162.17円)と比べて1円75銭程度のユーロ高水準。2時30分過ぎに一時164.00円と昨年11月16日以来の高値を更新した。日銀が当面緩和的な環境を続ける方針を示したことで円売りが出やすい地合いとなった。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時192.17円と2015年8月以来の高値を付けたほか、メキシコペソ円はWTI原油先物相場の上昇なども相場の支援材料となり、8.98円と2008年10月以来の高値を更新した。また、カナダドル円は2月カナダ消費者物価指数(CPI)の下振れを受けて110.54円付近まで下押ししたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、2時過ぎに111.33円と2月27日以来の高値を付けた。
ユーロドルは小幅ながら続落。終値は1.0866ドルと前営業日NY終値(1.0872ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間に一時1.0835ドルまで売られた影響が残ったものの、NY市場に限れば下値の堅さが目立った。米金利の先高観は根強いものの、この日は米長期金利が低下したためユーロ買い・ドル売りが入った。2時過ぎには1.0868ドル付近まで下げ渋った。
本日の参考レンジ
ドル円:149.03円 - 150.96円
ユーロドル:1.0835ドル - 1.0877ドル
ユーロ円:162.03円 - 164.00円
(中村)
ただ、節目の151.00円手前では伸び悩んだ。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に利食い売りなどが出たようだ。なお、市場では「米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期を巡り、パウエルFRB議長の会見や政策金利見通し(ドット・チャート)に注目が集まっている」との声が聞かれた。
ユーロ円は大幅反発。終値は163.92円と前営業日NY終値(162.17円)と比べて1円75銭程度のユーロ高水準。2時30分過ぎに一時164.00円と昨年11月16日以来の高値を更新した。日銀が当面緩和的な環境を続ける方針を示したことで円売りが出やすい地合いとなった。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時192.17円と2015年8月以来の高値を付けたほか、メキシコペソ円はWTI原油先物相場の上昇なども相場の支援材料となり、8.98円と2008年10月以来の高値を更新した。また、カナダドル円は2月カナダ消費者物価指数(CPI)の下振れを受けて110.54円付近まで下押ししたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、2時過ぎに111.33円と2月27日以来の高値を付けた。
ユーロドルは小幅ながら続落。終値は1.0866ドルと前営業日NY終値(1.0872ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間に一時1.0835ドルまで売られた影響が残ったものの、NY市場に限れば下値の堅さが目立った。米金利の先高観は根強いものの、この日は米長期金利が低下したためユーロ買い・ドル売りが入った。2時過ぎには1.0868ドル付近まで下げ渋った。
本日の参考レンジ
ドル円:149.03円 - 150.96円
ユーロドル:1.0835ドル - 1.0877ドル
ユーロ円:162.03円 - 164.00円
(中村)