欧州外国為替市場概況・20時 スイスフラン、急落

【訂正;本文大台を一部訂正します】

 21日の欧州外国為替市場でスイスフランは急落。この日、スイス中銀(SNB)は政策金利を0.25%引き下げると発表。市場予想は据え置きであったため、予想外の結果を受けてスイスフラン売りが活発化すると、対ユーロで0.9783スイスフラン、対ドルで0.8974スイスフラン、対円では168.53円まで、それぞれスイスフラン売りが進んだ。なお、SNBは声明で「今回の決定に際し、インフレ圧力の低下と過去1年間の実質ベースでのスイスフランの上昇を考慮」などと説明した。

 ユーロドルは下げ渋り。20時時点では1.0919ドルと17時時点(1.0928ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。仏・独・ユーロ圏で発表された3月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値がいずれも市場予想を下回ったことから、1.0887ドルまで下落した。その後は米10年債利回りの低下を手掛かりに1.0920ドル台まで値を戻した。

 ドル円は失速。20時時点では151.10円と17時時点(151.22円)と比べて12銭程度のドル安水準だった。ユーロドルでユーロ売り・ドル買いとなった影響を受け、151.46円まで上昇して日通した高値を付けるも、その後時間外の米10年債利回りの低下が重しとなって150.80円台まで押し戻される場面も見られた。

 ユーロ円は荒い動き。20時時点では165.00円と17時時点(165.25円)と比べて25銭程度のユーロ安水準だった。時間外の日米株価先物の上昇を背景として165.34円まで上昇した。ただ、その後はユーロドルの影響を受けて164.61円前後まで下落後に165.00円台まで値を戻すなど、荒さの目立つ動きとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.27円 - 151.46円
ユーロドル:1.0887ドル - 1.0943ドル
ユーロ円:164.35円 - 165.34円



(川畑)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。