ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、小動き

 22日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小動き。24時時点では151.20円と22時時点(151.21円)と比べて1銭程度のドル安水準だった。本日は米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、相場は大きな方向感が出なかった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はFRB主催のイベントで挨拶したものの、金融政策については言及しなかった。

 ユーロドルは戻りが鈍い。24時時点では1.0815ドルと22時時点(1.0826ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ安水準だった。23時過ぎに1.0832ドル付近まで下げ渋ったものの、買い戻しが一巡すると徐々に上値が重くなった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの観測を背景にユーロ売りが出やすいようだ。

 ユーロ円は弱含み。24時時点では163.51円と22時時点(163.71円)と比べて20銭程度のユーロ安水準。ダウ平均が一時180ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移したことも相場の重し。

 代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅に下落。対ドルでは一時6万2614ドル前後まで下落したほか、対円では948万円台まで売られた。市場では「ビットコインを裏付けとする上場投資信託(ETF)から資金が大量流出してることが背景。値下がりはまだ続く」と警鐘を鳴らす向きもあった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.01円 - 151.86円
ユーロドル:1.0808ドル - 1.0868ドル
ユーロ円:163.49円 - 164.82円


(中村)
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