ニューヨーク外国為替市場概況・26日 ドル円、上昇

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上昇。終値は151.56円と前営業日NY終値(151.42円)と比べて14銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.27%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。月末・期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると、前日の高値151.54円を上抜けて一時151.60円まで上値を伸ばした。
 ただ、米10年債利回りが低下に転じると上昇は一服した。政府・日銀による為替介入への警戒感が根強い中、22日の高値151.86円や2022年10月21日の高値151.95円、ノックアウトオプションが観測されている152.00円などがレジスタンスとして意識された面もあった。

 ユーロドルは小反落。終値は1.0831ドルと前営業日NY終値(1.0837ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間に一時1.0864ドルと日通し高値を付けたものの、米長期金利が上昇すると次第にユーロ売り・ドル買いに傾いた。月末・期末が接近する中、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いが入ると一時1.0824ドルと日通し安値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じると下げ渋った。
 なお、本日発表の2月米耐久財受注額は予想を上回った一方、3月米消費者信頼感指数は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となった。

 ユーロ円は小幅続伸。終値は164.16円と前営業日NY終値(164.09円)と比べて7銭程度のユーロ高水準。日本時間夕刻に一時163.96円と日通し安値を付けたものの、21時30分過ぎには164.41円と日通し高値を付けた。ただ、1時30分前には164.01円付近まで下押しするなど、一進一退の動きとなった。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:151.21円 - 151.60円
ユーロドル:1.0824ドル - 1.0864ドル
ユーロ円:163.96円 - 164.41円

(中村)
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