NY為替見通し=ドル円、152円を巡る攻防戦や円買い介入の可能性に要警戒か
本日のNY為替市場のドル円は、152円のノックアウト・オプションを巡る攻防戦が予想される中、三者会合(財務省・金融庁・日銀)を受けた本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に警戒していく展開となる。
今週の米国の重要な経済指標は、29日に発表される米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している2月PCE総合価格指数であり、パウエルFRB議長の講演も予定されている。
本日の注目ポイントは、152円のノックアウト・オプションへの買い仕掛けと防戦売りの攻防戦であり、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性にも警戒しておきたい。
本日は、鈴木財務相が「行き過ぎた動きにあらゆる手段を排除せず断固たる措置」と述べ、神田財務官も「あらゆる手段を排除せず適切に対応する」いう強い口先介入を行っており、三者会合が開催されたことで、円買い介入が断行される可能性が高まっている。
過去の本邦通貨当局による介入は、ストップロスが集積された水準では、ストップロスを執行させた後で行われたことがあるため、152円のストップロスをヒットした後の円買い介入の可能性には警戒しておきたい。
2022年10月21日にニューヨーク市場で断行されたドル売り・円買い介入は、東京時間23時30分頃に行われ、ドル円は高値151.95円から安値146.23円まで、5.72円下落した。
通貨当局が介入の目的として挙げているボラティリティーの抑制に関しては、目安となるボリンジャー・バンド+2σは、当時は150.39円だったが、本日は152.85円付近に位置している。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、1990年7月6日の高値の152.30円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、3月21日の安値の150.27円。
(山下)
今週の米国の重要な経済指標は、29日に発表される米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している2月PCE総合価格指数であり、パウエルFRB議長の講演も予定されている。
本日の注目ポイントは、152円のノックアウト・オプションへの買い仕掛けと防戦売りの攻防戦であり、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性にも警戒しておきたい。
本日は、鈴木財務相が「行き過ぎた動きにあらゆる手段を排除せず断固たる措置」と述べ、神田財務官も「あらゆる手段を排除せず適切に対応する」いう強い口先介入を行っており、三者会合が開催されたことで、円買い介入が断行される可能性が高まっている。
過去の本邦通貨当局による介入は、ストップロスが集積された水準では、ストップロスを執行させた後で行われたことがあるため、152円のストップロスをヒットした後の円買い介入の可能性には警戒しておきたい。
2022年10月21日にニューヨーク市場で断行されたドル売り・円買い介入は、東京時間23時30分頃に行われ、ドル円は高値151.95円から安値146.23円まで、5.72円下落した。
通貨当局が介入の目的として挙げているボラティリティーの抑制に関しては、目安となるボリンジャー・バンド+2σは、当時は150.39円だったが、本日は152.85円付近に位置している。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、1990年7月6日の高値の152.30円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、3月21日の安値の150.27円。
(山下)