東京マーケットダイジェスト・27日 円一時下落・株高

(27日15時時点)
ドル円:1ドル=151.75円(前営業日NY終値比△0.19円)
ユーロ円:1ユーロ=164.18円(△0.02円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0826ドル(▲0.0005ドル)
日経平均株価:40762.73円(前営業日比△364.70円)
東証株価指数(TOPIX):2799.28(△18.48)
債券先物6月物:145.74円(△0.24円)
新発10年物国債利回り:0.720%(▲0.015%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.14400%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は上値を試す動き。しばらくは151円台半ばでのもみ合いとなっていたが、田村日銀審議委員が「当面緩和的な金融環境が継続する」との見解を示したことをきっかけに買いが入った。海外勢からの仕掛け的な買いも観測されるなか、2022年10月につけた直近高値の151.95円を上抜けて、一時151.97円まで上昇。ただ、節目の152.00円に観測されている売り注文に上値を抑えられると、鈴木財務相から円安をけん制する発言が伝わったこともあり、151.60円付近まで押し戻された。
 なお、鈴木財務相は「(円相場について)高い緊張感をもって見ている」「行き過ぎた動きにあらゆる手段を排除せず断固たる措置」などと述べた。

・ユーロドルは小動き。ドル円が上昇した場面で1.0821ドルまで下押したが売りの勢いも強まることはなく、1.0820ドル台での小動きに終始した。

・ユーロ円は伸び悩み。ドル円の上昇につれて円売り・ユーロ買いが進み、昨日高値の164.41円をわずかに上抜けて一時164.42円まで値を上げた。もっとも、その後は本邦当局者からの円安けん制発言に上値を抑えられ、164.06円付近まで伸び悩む場面もあった。

・日経平均株価は3営業日ぶりに反発。外国為替市場で円安・ドル高が進んだことを手掛かりにした買いが入ったほか、3月期末の配当権利取りを目的とした個人投資家からの買いも観測された。指数は一時580円超上昇する場面も見られた。

・債券先物相場は反発。田村日銀審議委員が「当面は緩和的な金融環境が継続」との見解を示したことを受けて買いが入った。また、40年物国債入札が「堅調な結果だった」と受け止められたことも買い安心感につながった。

(岩間)
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