欧州マーケットダイジェスト・25日 独株最高値・金利上昇・ユーロ高・円安
(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.51円(25日15時時点比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.18円(△0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0836ドル(△0.0014ドル)
FTSE100種総合株価指数:7917.57(前営業日比▲13.35)
ドイツ株式指数(DAX):18261.31(△55.37)
10年物英国債利回り:3.988%(△0.060%)
10年物独国債利回り:2.372%(△0.049%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、前週末までにユーロ安・ドル高が進んでいたため、この日はポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが優勢となった。欧州債利回りの上昇などもユーロ買い・ドル売りを促した。
NY市場に入り、2月米新築住宅販売件数が予想を下回ったことが伝わると全般ドル売りが加速し、23時30分前に一時1.0842ドルと日通し高値を付けた。
なお、レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミストは「インフレに関してよい進展が見られている」「賃金の伸びが正常に戻りつつあると確信」と述べたほか、パネッタECB専務理事は「利下げの可能性について政策立案者内でコンセンサスが出来つつある」「インフレ率は2%の目標に向けて急速に低下している」などと語った。
・ドル円はじり高。ユーロ円などクロス円の上昇につれた買いが入った半面、対ユーロなどでドル売りが進んだ影響を受けたため、しばらくは大きな方向感が出なかった。
ただ、NY市場に入ると米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが進行。週明け早朝取引で付けた151.45円を上抜けて一時151.54円まで値を上げた。
もっとも、政府・日銀による為替介入への警戒感が根強い中、一本調子で上昇する展開にはならなかった。22日の高値151.86円や2022年10月21日の高値151.95円、ノックアウトオプションが観測されている152.00円などもレジスタンスとして意識された。
なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「今年の利下げは1回のみと予想」「経済が想定通りに進展すれば、米連邦準備理事会(FRB)は忍耐強くなることが可能」と述べた一方、グールズビー米シカゴ連銀総裁は「年内3回の利下げを予想」「(6月は利下げ検討の対象となっているかとの質問に対して)すべて検討中だがデータ次第」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円は堅調。アジア市場では一時163.32円まで値を下げたものの、欧米市場では買い戻しが優勢に。ユーロドルの上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時164.21円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。前週末に1年ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。アストラゼネカやスミス・アンド・ネフューなど医薬品株が売られたほか、グレンコアやアントファガスタなど素材株の一角に売りが出た。半面、原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われた。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、この日も株買いが広がった。個別ではヘンケル(2.25%高)やBMW(2.04%高)、ザランド(1.87%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBが利下げに向かっているとの見方から、前週は独国債の上昇が続いた。その反動もあって、本日は持ち高調整や利益確定の売りが優勢となった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.51円(25日15時時点比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.18円(△0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0836ドル(△0.0014ドル)
FTSE100種総合株価指数:7917.57(前営業日比▲13.35)
ドイツ株式指数(DAX):18261.31(△55.37)
10年物英国債利回り:3.988%(△0.060%)
10年物独国債利回り:2.372%(△0.049%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、前週末までにユーロ安・ドル高が進んでいたため、この日はポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが優勢となった。欧州債利回りの上昇などもユーロ買い・ドル売りを促した。
NY市場に入り、2月米新築住宅販売件数が予想を下回ったことが伝わると全般ドル売りが加速し、23時30分前に一時1.0842ドルと日通し高値を付けた。
なお、レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミストは「インフレに関してよい進展が見られている」「賃金の伸びが正常に戻りつつあると確信」と述べたほか、パネッタECB専務理事は「利下げの可能性について政策立案者内でコンセンサスが出来つつある」「インフレ率は2%の目標に向けて急速に低下している」などと語った。
・ドル円はじり高。ユーロ円などクロス円の上昇につれた買いが入った半面、対ユーロなどでドル売りが進んだ影響を受けたため、しばらくは大きな方向感が出なかった。
ただ、NY市場に入ると米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが進行。週明け早朝取引で付けた151.45円を上抜けて一時151.54円まで値を上げた。
もっとも、政府・日銀による為替介入への警戒感が根強い中、一本調子で上昇する展開にはならなかった。22日の高値151.86円や2022年10月21日の高値151.95円、ノックアウトオプションが観測されている152.00円などもレジスタンスとして意識された。
なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「今年の利下げは1回のみと予想」「経済が想定通りに進展すれば、米連邦準備理事会(FRB)は忍耐強くなることが可能」と述べた一方、グールズビー米シカゴ連銀総裁は「年内3回の利下げを予想」「(6月は利下げ検討の対象となっているかとの質問に対して)すべて検討中だがデータ次第」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円は堅調。アジア市場では一時163.32円まで値を下げたものの、欧米市場では買い戻しが優勢に。ユーロドルの上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時164.21円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。前週末に1年ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。アストラゼネカやスミス・アンド・ネフューなど医薬品株が売られたほか、グレンコアやアントファガスタなど素材株の一角に売りが出た。半面、原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われた。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、この日も株買いが広がった。個別ではヘンケル(2.25%高)やBMW(2.04%高)、ザランド(1.87%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBが利下げに向かっているとの見方から、前週は独国債の上昇が続いた。その反動もあって、本日は持ち高調整や利益確定の売りが優勢となった。
(中村)