欧州マーケットダイジェスト・20日 独株最高値・金利低下・円もみ合い
(20日終値:21日2時時点)
ドル・円相場:1ドル=151.61円(20日15時時点比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.65円(横ばい)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0860ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:7737.38(前営業日比▲0.92)
ドイツ株式指数(DAX):18015.13(△27.64)
10年物英国債利回り:4.016%(▲0.041%)
10年物独国債利回り:2.432%(▲0.018%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月独生産者物価指数(PPI)
前月比 ▲0.4% 0.2%
2月英消費者物価指数(CPI)
前月比 0.6% ▲0.6%
前年比 3.4% 4.0%
CPIコア指数(前年比) 4.5% 5.1%
2月英小売物価指数(RPI)
前月比 0.8% ▲0.3%
前年比 4.5% 4.9%
1月ユーロ圏建設支出
前月比 0.5% 0.5%・改
前年比 0.8% 2.8%・改
3月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲14.9 ▲15.5
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は高値圏でもみ合い。日銀が緩和的な金融環境を維持するとの見方を背景に、この日も円売りが続いた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に思惑的なドル買いも入り、22時30分過ぎには一時151.82円と年初来高値を更新した。
ただ、そのあとはFOMC結果公表を控えてポジション調整目的の売りが出たため伸び悩んだ。昨年11月13日の高値151.91円や2022年10月21日の高値151.95円が重要なレジスタンスとして意識された面もあった。
・ユーロドルは下げ渋り。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「今後数カ月のうちに利下げ開始に向けた確信の度合いを高められるような証拠を得られるだろう」との認識を示すと、ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方からユーロ売り・ドル買いが先行。19時前に一時1.0836ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値1.0835ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。FOMC前にポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入ると、2時前に1.0861ドル付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円は高値圏でもみ合い。日銀の緩和的スタンスが当分継続されるとの見方から、アジア市場では一時164.74円と2008年8月以来の高値を付けたものの、欧州市場に入るとユーロドルの下落につれた売りが先行。18時過ぎに一時164.26円付近まで下押しした。ただ、ドル円が底堅く推移し、ユーロドルが下げ渋ったことから、ユーロ円の下押しは限定的だった。2時前には164.68円付近まで持ち直している。
・ロンドン株式相場はほぼ横ばい。本日のFOMCや明日21日の英中銀(BOE)金融政策公表を前に、大きな方向感は出なかった。前日終値付近でのもみ合いの展開が続いた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅続伸し、史上最高値を更新した。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方から買いが入った。ただ、FOMC結果公表を控えて、積極的に上値を試す展開にはならなかった。個別ではBASF(2.53%高)やコベストロ(2.15%高)、RWE(1.94%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方から、独国債が買われた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=151.61円(20日15時時点比△0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.65円(横ばい)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0860ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:7737.38(前営業日比▲0.92)
ドイツ株式指数(DAX):18015.13(△27.64)
10年物英国債利回り:4.016%(▲0.041%)
10年物独国債利回り:2.432%(▲0.018%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月独生産者物価指数(PPI)
前月比 ▲0.4% 0.2%
2月英消費者物価指数(CPI)
前月比 0.6% ▲0.6%
前年比 3.4% 4.0%
CPIコア指数(前年比) 4.5% 5.1%
2月英小売物価指数(RPI)
前月比 0.8% ▲0.3%
前年比 4.5% 4.9%
1月ユーロ圏建設支出
前月比 0.5% 0.5%・改
前年比 0.8% 2.8%・改
3月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲14.9 ▲15.5
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は高値圏でもみ合い。日銀が緩和的な金融環境を維持するとの見方を背景に、この日も円売りが続いた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に思惑的なドル買いも入り、22時30分過ぎには一時151.82円と年初来高値を更新した。
ただ、そのあとはFOMC結果公表を控えてポジション調整目的の売りが出たため伸び悩んだ。昨年11月13日の高値151.91円や2022年10月21日の高値151.95円が重要なレジスタンスとして意識された面もあった。
・ユーロドルは下げ渋り。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「今後数カ月のうちに利下げ開始に向けた確信の度合いを高められるような証拠を得られるだろう」との認識を示すと、ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方からユーロ売り・ドル買いが先行。19時前に一時1.0836ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値1.0835ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。FOMC前にポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入ると、2時前に1.0861ドル付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円は高値圏でもみ合い。日銀の緩和的スタンスが当分継続されるとの見方から、アジア市場では一時164.74円と2008年8月以来の高値を付けたものの、欧州市場に入るとユーロドルの下落につれた売りが先行。18時過ぎに一時164.26円付近まで下押しした。ただ、ドル円が底堅く推移し、ユーロドルが下げ渋ったことから、ユーロ円の下押しは限定的だった。2時前には164.68円付近まで持ち直している。
・ロンドン株式相場はほぼ横ばい。本日のFOMCや明日21日の英中銀(BOE)金融政策公表を前に、大きな方向感は出なかった。前日終値付近でのもみ合いの展開が続いた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅続伸し、史上最高値を更新した。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方から買いが入った。ただ、FOMC結果公表を控えて、積極的に上値を試す展開にはならなかった。個別ではBASF(2.53%高)やコベストロ(2.15%高)、RWE(1.94%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方から、独国債が買われた。
(中村)