欧州マーケットダイジェスト・23日 独・仏株は最高値・金利低下・円買い戻し
(23日終値:24日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.41円(23日15時時点比▲0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.81円(▲0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0825ドル(△0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:7706.28(前営業日比△21.79)
ドイツ株式指数(DAX):17419.33(△48.88)
10年物英国債利回り:4.037%(▲0.068%)
10年物独国債利回り:2.363%(▲0.077%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10-12月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
前期比 ▲0.3% ▲0.3%
前年同期比 ▲0.2% ▲0.2%
10-12月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
前年同期比 ▲0.4% ▲0.4%
2月独Ifo企業景況感指数 85.5 85.5
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値が重かった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.34%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。前日の高値150.69円を上抜けて一時150.77円まで値を上げた。
ただ、14日の高値150.83円や13日に付けた年初来高値150.89円がレジスタンスとして意識されると失速した。米10年債利回りが4.24%台まで低下したことも相場の重しとなり、2時前に一時150.30円と日通し安値を更新した。
もっとも、一目均衡表転換線150.08円や前日の安値150.02円がサポートとして意識されたため、一本調子で下落する展開にはならなかった。
・ユーロドルはもみ合い。欧州中央銀行(ECB)が利下げに慎重な姿勢を保っているとの見方からユーロ買い・ドル売りが入ると、一時1.0840ドルと日通し高値を付けた。半面、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測も後退しており、ユーロ売り・ドル買いも出やすかった。1時前には1.0812ドルと日通し安値を更新した。もっとも、値幅自体は0.0028ドル程度と小さかった。
なお、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「FRBより先に利下げを実施する状況は見当たらない」と述べたほか、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「初回利下げは6月になると予想」「3月の利下げは絶対にない」などと発言。また、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「ある時点で利下げが適切に。おそらく今年後半になるだろう」などと話した。
・ユーロ円は頭が重かった。20時30分前に一時163.21円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた約3カ月ぶりの高値163.47円がレジスタンスとして意識されると一転下落した。1時30分前には一時162.69円と日通し安値を更新した。
・カナダドル円も頭が重かった。20時30分前に一時111.80円と2008年1月以来の高値を付けたものの、そのあとは週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。1時30分前には一時111.25円と日通し安値を更新した。WTI原油先物価格が2.7%超下げたことで、産油国通貨とされるカナダドルに売りが出た面もあった。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米国株相場や本日の中国株相場が上昇したことを受けて投資家心理が強気に傾くと、英株にも買いが波及した。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、HSBCやスタンダードチャータードなど金融株が値上がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、連日で史上最高値を更新した。前日の米国株相場や本日の中国株相場が上昇したことを受けて、独株にも買いが続いた。個別ではラインメタル(2.14%高)やシーメンス(1.86%高)、ポルシェ(1.85%高)などの上昇が目立った。
フランスの代表的な株価指数CAC40も過去最高値を更新した。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=150.41円(23日15時時点比▲0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.81円(▲0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0825ドル(△0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:7706.28(前営業日比△21.79)
ドイツ株式指数(DAX):17419.33(△48.88)
10年物英国債利回り:4.037%(▲0.068%)
10年物独国債利回り:2.363%(▲0.077%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10-12月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
前期比 ▲0.3% ▲0.3%
前年同期比 ▲0.2% ▲0.2%
10-12月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
前年同期比 ▲0.4% ▲0.4%
2月独Ifo企業景況感指数 85.5 85.5
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値が重かった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.34%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。前日の高値150.69円を上抜けて一時150.77円まで値を上げた。
ただ、14日の高値150.83円や13日に付けた年初来高値150.89円がレジスタンスとして意識されると失速した。米10年債利回りが4.24%台まで低下したことも相場の重しとなり、2時前に一時150.30円と日通し安値を更新した。
もっとも、一目均衡表転換線150.08円や前日の安値150.02円がサポートとして意識されたため、一本調子で下落する展開にはならなかった。
・ユーロドルはもみ合い。欧州中央銀行(ECB)が利下げに慎重な姿勢を保っているとの見方からユーロ買い・ドル売りが入ると、一時1.0840ドルと日通し高値を付けた。半面、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測も後退しており、ユーロ売り・ドル買いも出やすかった。1時前には1.0812ドルと日通し安値を更新した。もっとも、値幅自体は0.0028ドル程度と小さかった。
なお、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「FRBより先に利下げを実施する状況は見当たらない」と述べたほか、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「初回利下げは6月になると予想」「3月の利下げは絶対にない」などと発言。また、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「ある時点で利下げが適切に。おそらく今年後半になるだろう」などと話した。
・ユーロ円は頭が重かった。20時30分前に一時163.21円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた約3カ月ぶりの高値163.47円がレジスタンスとして意識されると一転下落した。1時30分前には一時162.69円と日通し安値を更新した。
・カナダドル円も頭が重かった。20時30分前に一時111.80円と2008年1月以来の高値を付けたものの、そのあとは週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。1時30分前には一時111.25円と日通し安値を更新した。WTI原油先物価格が2.7%超下げたことで、産油国通貨とされるカナダドルに売りが出た面もあった。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米国株相場や本日の中国株相場が上昇したことを受けて投資家心理が強気に傾くと、英株にも買いが波及した。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、HSBCやスタンダードチャータードなど金融株が値上がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、連日で史上最高値を更新した。前日の米国株相場や本日の中国株相場が上昇したことを受けて、独株にも買いが続いた。個別ではラインメタル(2.14%高)やシーメンス(1.86%高)、ポルシェ(1.85%高)などの上昇が目立った。
フランスの代表的な株価指数CAC40も過去最高値を更新した。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)