欧州マーケットダイジェスト・6日 独株最高値・金利低下・ドル失速

(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.92円(6日15時時点比▲0.51円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.02円(▲0.59円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0751ドル(▲0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:7681.01(前営業日比△68.15)
ドイツ株式指数(DAX):17033.24(△129.18)
10年物英国債利回り:3.950%(▲0.057%)
10年物独国債利回り:2.292%(▲0.024%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月独製造業新規受注
前月比                8.9%      0.0%・改
前年比                2.7%      ▲4.7%・改
1月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 48.8        46.8
12月ユーロ圏小売売上高
前月比               ▲1.1%      0.3%・改
前年比               ▲0.8%     ▲0.4%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.16%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。20時過ぎに一時148.79円と日通し高値を付けた。
 ただ、前日に付けた年初来高値148.89円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重しとなり、前日の安値148.27円を下抜けると一時147.83円まで値を下げた。
 なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するメスター米クリーブランド連銀総裁は「金融政策は良好な状況。FRBは年内利下げの可能性」「FRBが利下げする場合、利下げは緩やかなペースになる可能性が高い」「インフレが低下しなければFRBは現行政策を維持」「時期尚早の利下げは間違い」「インフレは予想よりも持続する可能性がある」などと述べた。

・ユーロドルは下値が堅かった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0723ドルと前日の安値に面合わせしたものの、売り一巡後は下げ渋った。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りがじりじりと進み、3時過ぎには1.0755ドル付近まで下げ渋った。
 ただ、ユーロの戻りは限定的だった。ユーロ豪ドルなどユーロクロスの下落が相場の重しとなった。なお、ユーロ豪ドルは一時1.6481豪ドル、ユーロNZドルは1.7684NZドル、ユーロポンドは0.8534ポンドまでユーロ安に振れた。

・ユーロ円はさえない。日本時間夕刻に一時159.87円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。ドル円の下落につれた売りが強まると前日の安値159.39円を下抜けて一時158.97円と日通し安値を更新した。

・ロンドン株式相場は5日ぶりに反発。中国当局による株式市場の支援策などを受けて本日の中国株相場が上昇すると、投資家心理が上向き買いが優勢となった。決算とあわせて自社株買い計画を公表したBPなどエネルギー株が買われ、相場を押し上げた。HSBCやバークレイズなど金融株も堅調だった。

・フランクフルト株式相場は反発し、史上最高値を更新した。株式相場下支えを強化する中国当局の対応が好感されてこの日の中国株が上昇すると、欧州の主要株式市場も買いが先行。引けにかけては買いが強まり上げ幅を広げた。個別ではキアゲン(4.94%高)やシーメンス・エナジー(3.23%高)、バイエル(2.15%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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