欧州マーケットダイジェスト・31日 株安・金利低下・円高・ドル安
(31日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=146.36円(31日15時時点比▲1.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.79円(▲1.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0849ドル(△0.0029ドル)
FTSE100種総合株価指数:7630.57(前営業日比▲35.74)
ドイツ株式指数(DAX):16903.76(▲68.58)
10年物英国債利回り:3.794%(▲0.107%)
10年物独国債利回り:2.166%(▲0.102%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月独小売売上高
前月比 ▲1.6% ▲0.8%・改
12月独輸入物価指数
前月比 ▲1.1% ▲0.1%
1月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比 0.7% 0.0%
1月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 ▲0.2% 0.1%
12月仏卸売物価指数(PPI)
前月比 0.1% 2.3%・改
1月独雇用統計
失業率 5.8% 5.8%・改
失業者数変化 ▲0.20万人 0.20万人・改
1月独消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 0.2% 0.1%
前年比 2.9% 3.7%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は急落。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えて、しばらくは積極的な売買が手控えられたものの、NYの取引時間帯に入ると大幅に下落した。NY時間発表の1月ADP全米雇用報告や10-12月期米雇用コスト指数、1月米シカゴ購買部協会景気指数が軒並み予想を下回ったことが分かると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.94%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、前日の安値147.10円や24日の安値146.66円を下抜けて一時146.08円まで下げ足を速めた。
ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比520円安の3万5850円まで大幅下落したことも相場の重しとなったほか、市場では「月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買いのフローが入った」との指摘があった。
・ユーロドルは持ち直した。1月仏消費者物価指数(CPI)速報値が予想を下回ると、欧州中央銀行(ECB)による早期利下げ観測が高まりユーロ売り・ドル買いが先行。前日の安値1.0812ドルを下抜けて一時1.0806ドルと日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。この日発表の米経済指標が軒並み予想を下回ると、米長期金利の低下とともにドル売りが広がった。前日の高値1.0857ドルを上抜けて一時1.0887ドルまで上値を伸ばした。
もっとも、ユーロ円が急落した影響で1.0842ドル付近まで伸び悩む場面もあった。
・ユーロ円は一転下落。21時頃に一時160.27円と日通し高値を付けたものの、対ドル中心に円が全面高の展開になると158.64円まで大幅に値を下げた。市場では「日経平均先物の急落に伴うリスク・オフの円買いが入ったほか、ロンドン・フィキシングに絡んだ円買いのフローが観測された」との声が聞かれた。
・ロンドン株式相場は反落。FOMC結果公表を控えて積極的な売買は手控えられたものの、本日の米国株が下落すると英株にも売りが波及し下げに転じた。BPやシェルなどエネルギー株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われた。
・フランクフルト株式相場は反落。FOMC結果公表を控えて、しばらくは前日終値付近でのもみ合いが続いていたが、本日の米国株が下落すると独株にも売りが波及した。個別ではバイエル(3.92%安)やザランド(2.66%安)、フレゼニウス(1.95%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBによる早期利下げ観測の高まりが相場の支援材料。米債高につれた面もあった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=146.36円(31日15時時点比▲1.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.79円(▲1.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0849ドル(△0.0029ドル)
FTSE100種総合株価指数:7630.57(前営業日比▲35.74)
ドイツ株式指数(DAX):16903.76(▲68.58)
10年物英国債利回り:3.794%(▲0.107%)
10年物独国債利回り:2.166%(▲0.102%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月独小売売上高
前月比 ▲1.6% ▲0.8%・改
12月独輸入物価指数
前月比 ▲1.1% ▲0.1%
1月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比 0.7% 0.0%
1月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 ▲0.2% 0.1%
12月仏卸売物価指数(PPI)
前月比 0.1% 2.3%・改
1月独雇用統計
失業率 5.8% 5.8%・改
失業者数変化 ▲0.20万人 0.20万人・改
1月独消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 0.2% 0.1%
前年比 2.9% 3.7%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は急落。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えて、しばらくは積極的な売買が手控えられたものの、NYの取引時間帯に入ると大幅に下落した。NY時間発表の1月ADP全米雇用報告や10-12月期米雇用コスト指数、1月米シカゴ購買部協会景気指数が軒並み予想を下回ったことが分かると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.94%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、前日の安値147.10円や24日の安値146.66円を下抜けて一時146.08円まで下げ足を速めた。
ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比520円安の3万5850円まで大幅下落したことも相場の重しとなったほか、市場では「月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買いのフローが入った」との指摘があった。
・ユーロドルは持ち直した。1月仏消費者物価指数(CPI)速報値が予想を下回ると、欧州中央銀行(ECB)による早期利下げ観測が高まりユーロ売り・ドル買いが先行。前日の安値1.0812ドルを下抜けて一時1.0806ドルと日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。この日発表の米経済指標が軒並み予想を下回ると、米長期金利の低下とともにドル売りが広がった。前日の高値1.0857ドルを上抜けて一時1.0887ドルまで上値を伸ばした。
もっとも、ユーロ円が急落した影響で1.0842ドル付近まで伸び悩む場面もあった。
・ユーロ円は一転下落。21時頃に一時160.27円と日通し高値を付けたものの、対ドル中心に円が全面高の展開になると158.64円まで大幅に値を下げた。市場では「日経平均先物の急落に伴うリスク・オフの円買いが入ったほか、ロンドン・フィキシングに絡んだ円買いのフローが観測された」との声が聞かれた。
・ロンドン株式相場は反落。FOMC結果公表を控えて積極的な売買は手控えられたものの、本日の米国株が下落すると英株にも売りが波及し下げに転じた。BPやシェルなどエネルギー株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われた。
・フランクフルト株式相場は反落。FOMC結果公表を控えて、しばらくは前日終値付近でのもみ合いが続いていたが、本日の米国株が下落すると独株にも売りが波及した。個別ではバイエル(3.92%安)やザランド(2.66%安)、フレゼニウス(1.95%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBによる早期利下げ観測の高まりが相場の支援材料。米債高につれた面もあった。
(中村)