欧州マーケットダイジェスト・26日 株高・ユーロ買い戻し
(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.99円(26日15時時点比△0.26円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.77円(△0.60円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0863ドル(△0.0021ドル)
FTSE100種総合株価指数:7635.09(前営業日比△105.36)
ドイツ株式指数(DAX):16961.39(△54.47)
10年物英国債利回り:3.964%(▲0.019%)
10年物独国債利回り:2.299%(△0.009%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月仏消費者信頼感指数 91 89
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは持ち直した。欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観測が強まる中、ユーロ売り・ドル買いが先行。日本時間夕刻に一時1.0813ドルと昨年12月13日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善するとユーロ買い・ドル売りが進行。22時30分過ぎに一時1.0885ドルと日通し高値を更新した。市場では「ECBの利下げ織り込みが進み過ぎ」との見方も多く、「行き過ぎた利下げ観測の修正によりユーロに買い戻しが入る余地は大きい」との声が聞かれた。
・ドル円は荒い値動き。欧州株相場や日経平均先物の上昇を受けて円売り・ドル買いが先行。時間外の米10年債利回りが上昇に転じたことも相場の支援材料となり、18時30分前に148.09円まで値を上げた。
NYの取引時間帯に入ると、12月米個人消費支出(PCE)が前月比0.7%上昇と予想の0.4%上昇を上回った一方、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前月比0.2%/前年比2.9%と予想の前月比0.2%/前年比3.0%を前年比で下回ったことが明らかに。指標発表直後には一時147.46円と日通し安値を付ける場面があった。
ただ、米10年債利回りが4.16%台まで上昇すると再び円売り・ドル買いが優勢に。12月米住宅販売保留指数が予想を上回ったことも相場の押し上げ要因となり、一時148.17円と日通し高値を更新した。
・ユーロ円は底堅い動き。フランス株価指数が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移すると、リスク・オンの円売り・ユーロ買いが進行。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比400円高の3万6080円まで上昇したことも買いを促し、一時160.93円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は大幅に3日続伸。前日の米株式市場でダウ平均が史上最高値を更新したことで、投資家心理が改善。英株にも買いが波及した。ECBの早期利下げ観測が強まる中、他の欧州株相場が上昇した影響も受けた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。前日の米国株相場の上昇を受けて投資家心理が上向くと、独株にも買いが先行したものの、IT関連株の下落が相場の重しとなり上げ幅は限定的だった。
一方、フランスの代表的な株価指数CAC40は2%超上昇し、史上最高値を更新した。2023年12月期通期の売上高が過去最高になったと公表し、増配を示唆したLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン株が急伸。他の消費関連株にも買いが入った。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が小幅に下落した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=147.99円(26日15時時点比△0.26円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.77円(△0.60円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0863ドル(△0.0021ドル)
FTSE100種総合株価指数:7635.09(前営業日比△105.36)
ドイツ株式指数(DAX):16961.39(△54.47)
10年物英国債利回り:3.964%(▲0.019%)
10年物独国債利回り:2.299%(△0.009%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月仏消費者信頼感指数 91 89
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは持ち直した。欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観測が強まる中、ユーロ売り・ドル買いが先行。日本時間夕刻に一時1.0813ドルと昨年12月13日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善するとユーロ買い・ドル売りが進行。22時30分過ぎに一時1.0885ドルと日通し高値を更新した。市場では「ECBの利下げ織り込みが進み過ぎ」との見方も多く、「行き過ぎた利下げ観測の修正によりユーロに買い戻しが入る余地は大きい」との声が聞かれた。
・ドル円は荒い値動き。欧州株相場や日経平均先物の上昇を受けて円売り・ドル買いが先行。時間外の米10年債利回りが上昇に転じたことも相場の支援材料となり、18時30分前に148.09円まで値を上げた。
NYの取引時間帯に入ると、12月米個人消費支出(PCE)が前月比0.7%上昇と予想の0.4%上昇を上回った一方、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前月比0.2%/前年比2.9%と予想の前月比0.2%/前年比3.0%を前年比で下回ったことが明らかに。指標発表直後には一時147.46円と日通し安値を付ける場面があった。
ただ、米10年債利回りが4.16%台まで上昇すると再び円売り・ドル買いが優勢に。12月米住宅販売保留指数が予想を上回ったことも相場の押し上げ要因となり、一時148.17円と日通し高値を更新した。
・ユーロ円は底堅い動き。フランス株価指数が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移すると、リスク・オンの円売り・ユーロ買いが進行。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比400円高の3万6080円まで上昇したことも買いを促し、一時160.93円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は大幅に3日続伸。前日の米株式市場でダウ平均が史上最高値を更新したことで、投資家心理が改善。英株にも買いが波及した。ECBの早期利下げ観測が強まる中、他の欧州株相場が上昇した影響も受けた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。前日の米国株相場の上昇を受けて投資家心理が上向くと、独株にも買いが先行したものの、IT関連株の下落が相場の重しとなり上げ幅は限定的だった。
一方、フランスの代表的な株価指数CAC40は2%超上昇し、史上最高値を更新した。2023年12月期通期の売上高が過去最高になったと公表し、増配を示唆したLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン株が急伸。他の消費関連株にも買いが入った。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が小幅に下落した。
(中村)