欧州マーケットダイジェスト・2日 株まちまち・金利上昇・ユーロ安

(2日終値:3日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=141.97円(2日15時時点比△0.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.46円(▲0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0950ドル(▲0.0083ドル)
FTSE100種総合株価指数:7721.52(前営業日比▲11.72)
ドイツ株式指数(DAX):16769.36(△17.72)
10年物英国債利回り:3.638%(△0.101%)
10年物独国債利回り:2.068%(△0.044%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月仏製造業PMI改定値        42.1        42.0
12月独製造業PMI改定値        43.3        43.1
12月ユーロ圏製造業PMI改定値     44.4        44.2
12月英製造業PMI改定値        46.2       46.4

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは軟調。仏・独・ユーロ圏の12月製造業PMI改定値が予想を上回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが先行したのの、オセアニア時間に付けた日通し高値1.1046ドルが目先レジスタンスとして働くと上値が重くなった。時間外のダウ先物が軟調に推移するとリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが優勢になり、1時過ぎに一時1.0941ドルと日通し安値を更新した。 

・ドル円は強含み。1日に発生した石川県能登半島地震を受けて、市場では「日銀が今月、マイナス金利を解除するのは困難になった。年前半の解除も難しいだろう」との見方が浮上し、円売り・ドル買いを促した。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、22時前に一時142.21円と日通し高値を付けた。
 ただ、欧米株安を背景にクロス円が下落するとドル円にも売りが波及したため、伸び悩んだ。12月米製造業PMI改定値が47.9と予想の48.4を下回ったことも相場の重しとなり、 141.50円付近まで下押しする場面があった。

・ユーロ円は頭が重かった。ユーロ圏の製造業PMI改定値が予想を上回ったことで一時156.34円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。株安を背景にリスク・オフの円買い・ユーロ売りが優勢になると、一時155.08円と本日安値を更新した。

・ロンドン株式相場は反落。米長期金利の上昇を背景に時間外のダウ先物が下落すると、英株にも売りが波及した。HSBCやプルーデンシャルなど金融株が売られたほか、セグロやユナイト・グループなど不動産株が値下がりした。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株は買われた。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。年明けの独株には買いが先行したものの、時間外のダウ先物が下落すると上値が重くなった。個別ではラインメタル(4.25%高)やザルトリウス(3.63%高)、フレゼニウス(3.38%高)などの上昇が目立った。半面、ザランド(2.28%安)やインフィニオン・テクノロジーズ(1.96%安)などは売られた。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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