欧州マーケットダイジェスト・25日 株高・金利低下・ユーロ安
(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.82円(25日15時時点比△0.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.20円(▲0.58円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0837ドル(▲0.0041ドル)
FTSE100種総合株価指数:7529.73(前営業日比△2.06)
ドイツ株式指数(DAX):16906.92(△17.00)
10年物英国債利回り:3.983%(▲0.027%)
10年物独国債利回り:2.290%(▲0.052%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月仏企業景況感指数 98 98
1月独Ifo企業景況感指数 85.2 86.3・改
欧州中央銀行(ECB)、政策金利 4.50%で据え置き 4.50%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下落。欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、市場予想通り政策金利を4.50%で据え置くことを決めたと発表。声明では「金利水準は十分に長い期間維持される必要がある」「総合インフレに対するエネルギー関連のベース上昇効果とは別に、基調インフレの低下傾向は続いている」と指摘した。
また、ラガルド総裁は理事会後の会見で「成長に対するリスクは引き続き下振れ方向」「短期的なインフレ期待の指標は著しく低下した」「インフレはさらに緩和すると予想」などと発言。短期金融市場でECBの利下げ観測が高まると、ユーロを売る動きが広がった。1時過ぎには一時1.0824ドルと日通し安値を更新した。なお、市場ではラガルド総裁のインフレを巡る発言について「若干ハト派的だった」との声が聞かれた。
・ドル円は荒い値動き。10-12月期米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率3.3%増と予想の2.0%増を上回ったことが分かるとドル買いで反応し、一時147.92円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速した。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標である食品とエネルギーを除いた個人消費支出(PCE)コア価格指数が前期比年率2.0%上昇と市場予想通りとなり、インフレ抑制が進んでいるとの見方が広がった。米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢となり、23時過ぎに一時147.09円と日通し安値を更新した。ユーロ円の下落につれた売りも出た。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。節目の147.00円や一目均衡表転換線146.84円、雲の上限146.44円がサポートとして働いた。3時前には147.90円付近まで持ち直した。
・ユーロ円は軟調。ラガルド総裁の理事会後の会見を受けて「ECBが近い将来利下げに動く」との見方が広がると、ユーロ全面安の展開となった。前日の安値159.98円を下抜けて一時159.70円まで値を下げた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。ドル円の持ち直しにつれた買いが入ると160.28円付近まで下値を切り上げた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。ECB定例理事会や10-12月期米GDP速報値など、重要イベントを前に積極的な売買は手控えられた。結果が伝わったあとも大きな方向感は出ず、前日終値付近でのもみ合いが続いた。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われた半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。ECB定例理事会の結果公表を前に反落して始まったものの、結果が伝わると上げに転じた。ラガルド総裁の会見を受けてECBによる利下げ観測が高まると、株買いが優勢となった。個別ではアディダス(5.74%高)やシムライズ(2.76%高)、BASF(2.68%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ観測が高まり、独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=147.82円(25日15時時点比△0.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.20円(▲0.58円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0837ドル(▲0.0041ドル)
FTSE100種総合株価指数:7529.73(前営業日比△2.06)
ドイツ株式指数(DAX):16906.92(△17.00)
10年物英国債利回り:3.983%(▲0.027%)
10年物独国債利回り:2.290%(▲0.052%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月仏企業景況感指数 98 98
1月独Ifo企業景況感指数 85.2 86.3・改
欧州中央銀行(ECB)、政策金利 4.50%で据え置き 4.50%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下落。欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、市場予想通り政策金利を4.50%で据え置くことを決めたと発表。声明では「金利水準は十分に長い期間維持される必要がある」「総合インフレに対するエネルギー関連のベース上昇効果とは別に、基調インフレの低下傾向は続いている」と指摘した。
また、ラガルド総裁は理事会後の会見で「成長に対するリスクは引き続き下振れ方向」「短期的なインフレ期待の指標は著しく低下した」「インフレはさらに緩和すると予想」などと発言。短期金融市場でECBの利下げ観測が高まると、ユーロを売る動きが広がった。1時過ぎには一時1.0824ドルと日通し安値を更新した。なお、市場ではラガルド総裁のインフレを巡る発言について「若干ハト派的だった」との声が聞かれた。
・ドル円は荒い値動き。10-12月期米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率3.3%増と予想の2.0%増を上回ったことが分かるとドル買いで反応し、一時147.92円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速した。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標である食品とエネルギーを除いた個人消費支出(PCE)コア価格指数が前期比年率2.0%上昇と市場予想通りとなり、インフレ抑制が進んでいるとの見方が広がった。米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢となり、23時過ぎに一時147.09円と日通し安値を更新した。ユーロ円の下落につれた売りも出た。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。節目の147.00円や一目均衡表転換線146.84円、雲の上限146.44円がサポートとして働いた。3時前には147.90円付近まで持ち直した。
・ユーロ円は軟調。ラガルド総裁の理事会後の会見を受けて「ECBが近い将来利下げに動く」との見方が広がると、ユーロ全面安の展開となった。前日の安値159.98円を下抜けて一時159.70円まで値を下げた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。ドル円の持ち直しにつれた買いが入ると160.28円付近まで下値を切り上げた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。ECB定例理事会や10-12月期米GDP速報値など、重要イベントを前に積極的な売買は手控えられた。結果が伝わったあとも大きな方向感は出ず、前日終値付近でのもみ合いが続いた。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われた半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。ECB定例理事会の結果公表を前に反落して始まったものの、結果が伝わると上げに転じた。ラガルド総裁の会見を受けてECBによる利下げ観測が高まると、株買いが優勢となった。個別ではアディダス(5.74%高)やシムライズ(2.76%高)、BASF(2.68%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ観測が高まり、独国債に買いが入った。
(中村)