欧州マーケットダイジェスト・2日 株まちまち・金利上昇・ドル高
(2日終値:3日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.52円(2日15時時点比△2.10円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.16円(△0.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0783ドル(▲0.0094ドル)
FTSE100種総合株価指数:7615.54(前営業日比▲6.62)
ドイツ株式指数(DAX):16918.21(△59.17)
10年物英国債利回り:3.918%(△0.172%)
10年物独国債利回り:2.241%(△0.092%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月仏鉱工業生産
前月比 1.1% 0.5%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は急伸。注目の1月米雇用統計の発表を控えてしばらくはもみ合いの展開が続いた。ただ、米労働省が発表した1月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比35.3万人増と予想の18.0万人増を上回り、失業率が3.7%と予想の3.8%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが先行。平均時給が前月比0.6%上昇/前年比4.5%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比4.1%上昇を上回ったことも相場の支援材料となり、一時148.58円まで大きく値を上げた。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは3.86%台から4.05%台まで急騰した。また、2年-5年債利回りはそれぞれ20bp以上上昇した。
・ユーロドルは下落。米雇用統計の上振れをきっかけに米早期利下げ観測が後退するとドル全面高の展開となった。3時前に一時1.0781ドルまで値を下げ、前日に付けた昨年12月13日以来の安値1.0780ドルに迫った。市場では「米雇用者数が1年ぶりの大幅増となり、賃金も伸びが加速。米労働市場が再び勢いを増していることが示唆され、利下げ先送りの可能性が高まった」との声が聞かれた。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、3月19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率は一時17.5%前後まで低下。金利据え置きを予想する確率は82.5%前後まで上昇した。
・ユーロ円は底堅い動き。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入った。米早期利下げ観測が後退したにもかかわらず、米株式市場で主要3株価指数がそろって上昇したことも円売り・ユーロ買いを誘った。2時30分前には一時160.26円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続落。前日の米株式市場で主要3株価指数がそろって上昇すると、投資家心理が上向き英株にも買いが先行した。ただ、週末を控えたポジション調整目的の売りが出ると下げに転じた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られ、相場の重しとなった。BPやシェルなどエネルギー株も値下がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。前日の米国株や本日の日本株が上昇すると投資家心理が強気に傾き、独株にも買いが広がった。個別ではポルシェ(4.19%高)やドイツ銀行(3.52%高)、メルセデス・ベンツ(2.00%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.52円(2日15時時点比△2.10円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.16円(△0.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0783ドル(▲0.0094ドル)
FTSE100種総合株価指数:7615.54(前営業日比▲6.62)
ドイツ株式指数(DAX):16918.21(△59.17)
10年物英国債利回り:3.918%(△0.172%)
10年物独国債利回り:2.241%(△0.092%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月仏鉱工業生産
前月比 1.1% 0.5%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は急伸。注目の1月米雇用統計の発表を控えてしばらくはもみ合いの展開が続いた。ただ、米労働省が発表した1月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比35.3万人増と予想の18.0万人増を上回り、失業率が3.7%と予想の3.8%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが先行。平均時給が前月比0.6%上昇/前年比4.5%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比4.1%上昇を上回ったことも相場の支援材料となり、一時148.58円まで大きく値を上げた。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは3.86%台から4.05%台まで急騰した。また、2年-5年債利回りはそれぞれ20bp以上上昇した。
・ユーロドルは下落。米雇用統計の上振れをきっかけに米早期利下げ観測が後退するとドル全面高の展開となった。3時前に一時1.0781ドルまで値を下げ、前日に付けた昨年12月13日以来の安値1.0780ドルに迫った。市場では「米雇用者数が1年ぶりの大幅増となり、賃金も伸びが加速。米労働市場が再び勢いを増していることが示唆され、利下げ先送りの可能性が高まった」との声が聞かれた。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、3月19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを予想する確率は一時17.5%前後まで低下。金利据え置きを予想する確率は82.5%前後まで上昇した。
・ユーロ円は底堅い動き。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入った。米早期利下げ観測が後退したにもかかわらず、米株式市場で主要3株価指数がそろって上昇したことも円売り・ユーロ買いを誘った。2時30分前には一時160.26円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続落。前日の米株式市場で主要3株価指数がそろって上昇すると、投資家心理が上向き英株にも買いが先行した。ただ、週末を控えたポジション調整目的の売りが出ると下げに転じた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られ、相場の重しとなった。BPやシェルなどエネルギー株も値下がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。前日の米国株や本日の日本株が上昇すると投資家心理が強気に傾き、独株にも買いが広がった。個別ではポルシェ(4.19%高)やドイツ銀行(3.52%高)、メルセデス・ベンツ(2.00%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)