欧州マーケットダイジェスト・5日 株安・金利上昇・ドル高

(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.62円(5日15時時点比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.60円(▲0.33円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0739ドル(▲0.0043ドル)
FTSE100種総合株価指数:7612.86(前営業日比▲2.68)
ドイツ株式指数(DAX):16904.06(▲14.15)
10年物英国債利回り:4.007%(△0.089%)
10年物独国債利回り:2.316%(△0.075%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月独貿易収支        222億ユーロの黒字 208億ユーロの黒字・改
1月仏サービス部門PMI改定値     45.4       45.0
1月独サービス部門PMI改定値      47.7       47.6
1月ユーロ圏サービス部門PMI改定値   48.4       48.4
1月英サービス部門PMI改定値      54.3       53.8
12月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比                ▲0.8%     ▲0.3%
前年比                ▲10.6%     ▲8.8%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や1月米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退する中、米長期金利の上昇とともにドル買いが進んだ。この日発表の1月米ISM非製造業景況指数が53.4と予想の52.0を上回ったこともドル買いを促し、一時148.89円と昨年11月27日以来の高値を付けた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.60と昨年11月14日以来の高値を付けた。

・ユーロドルは下落。米経済指標の上振れをきっかけに米早期利下げ観測が後退するとドル全面高の展開となった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.17%まで急騰したこともユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.0723ドルと昨年11月14日以来の安値を付けた。

・ユーロ円は下げ渋り。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、米国株相場の下落を背景にリスク・オフの円買い・ユーロ売りが入ると、24時頃に一時159.39円と本日安値を更新した。ただ、前週末の安値159.05円が目先サポートとして働くと下げ渋った。

・ロンドン株式相場は小幅ながら4日続落。前週末の米国株相場や本日の日本株相場の上昇を受けて英株にも買いが先行したものの、終盤失速した。欧米中銀による早期利下げ観測が後退していることが投資家心理の重荷となった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株に売りが出た。半面、グラクソスミスクラインなど医薬品株は買われた。

・フランクフルト株式相場は小反落。前週末の米国株相場や本日の日本株相場の上昇を受けて買いが入ったものの、本日の米国株相場が下落すると独株にも売りが波及し下げに転じた。個別ではドイツ銀行(2.74%安)やコンチネンタル(2.50%安)、メルセデス・ベンツ(1.80%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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