欧州マーケットダイジェスト・16日 独・仏株は最高値・金利上昇・ドル上値重い
(16日終値:17日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.22円(16日15時時点比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.90円(△0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0778ドル(△0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:7711.71(前営業日比△114.18)
ドイツ株式指数(DAX):17117.44(△70.75)
10年物英国債利回り:4.108%(△0.054%)
10年物独国債利回り:2.402%(△0.043%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独卸売物価指数(WPI、前月比) 0.1% ▲0.6%
1月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 3.4% ▲3.3%・改
前年比 0.7% ▲2.4%
12月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 3.2% ▲3.5%・改
前年比 0.7% ▲2.1%
10-12月期スイス鉱工業生産指数
前年同期比 ▲0.4% 1.8%・改
1月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 ▲0.2% ▲0.2%
前年比 3.1% 3.1%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は方向感に乏しい展開だった。しばらくは150円台前半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入り、1月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことが分かると米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。22時30分過ぎに一時150.65円と日通し高値を付けた。
ただ、13日の1月米消費者物価指数(CPI)後に付けた年初来高値150.89円がレジスタンスとして意識されると失速した。市場では「米国の3連休を控えたポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれ、1時前には150.11円付近まで下押しした。
もっとも、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いは出やすく、下押しは限定的だった。2時30分前には150.40円付近まで持ち直している。
なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「FRBは政策について忍耐強くあるべき」「夏には正常化を始める時期が来るだろうと信じている」「ドットプロットでは2回の利下げにしたが、3回の利下げに変えられる」などと述べた。
・ユーロドルは下値が堅かった。21時前に一時1.0780ドルと日通し高値を付けたものの、米PPIの上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると一時1.0732ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.0725ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが進んだ。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入り、1.0779ドル付近まで持ち直した。
・ポンドドルは一進一退。1月英小売売上高が予想を上回ったことが分かるとポンド買い・ドル売りが先行し一時1.2606ドルまで値を上げたものの、米PPIの上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると1.2551ドルと日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後は再び強含み、1.2608ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円はじり高。日銀の低金利政策が続くとの見方が強まる中、円売りが出やすかったうえ、フランスやドイツの株価指数が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移すると、リスク・オンの円売り・ユーロ買いが出た。3時前には一時161.92円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日続伸。ドイツやフランスの株価指数が史上最高値を更新する中、英株にも買いが集まった。1月英小売売上高が予想を上回ったことも投資家心理の改善につながり、相場を下支えした。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、連日で史上最高値を更新した。前日の米国株相場が上昇したうえ、本日のアジア株相場も堅調に推移したことで、投資家心理が強気に傾いた。個別ではハイデルベルク・マテリアルズ(3.19%高)やラインメタル(2.92%高)、MTUエアロ・エンジンズ(2.21%高)などの上昇が目立った。
フランスの代表的な株価指数CAC40も過去最高値を更新した。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=150.22円(16日15時時点比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.90円(△0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0778ドル(△0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:7711.71(前営業日比△114.18)
ドイツ株式指数(DAX):17117.44(△70.75)
10年物英国債利回り:4.108%(△0.054%)
10年物独国債利回り:2.402%(△0.043%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独卸売物価指数(WPI、前月比) 0.1% ▲0.6%
1月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 3.4% ▲3.3%・改
前年比 0.7% ▲2.4%
12月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 3.2% ▲3.5%・改
前年比 0.7% ▲2.1%
10-12月期スイス鉱工業生産指数
前年同期比 ▲0.4% 1.8%・改
1月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 ▲0.2% ▲0.2%
前年比 3.1% 3.1%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は方向感に乏しい展開だった。しばらくは150円台前半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入り、1月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことが分かると米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。22時30分過ぎに一時150.65円と日通し高値を付けた。
ただ、13日の1月米消費者物価指数(CPI)後に付けた年初来高値150.89円がレジスタンスとして意識されると失速した。市場では「米国の3連休を控えたポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれ、1時前には150.11円付近まで下押しした。
もっとも、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いは出やすく、下押しは限定的だった。2時30分前には150.40円付近まで持ち直している。
なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「FRBは政策について忍耐強くあるべき」「夏には正常化を始める時期が来るだろうと信じている」「ドットプロットでは2回の利下げにしたが、3回の利下げに変えられる」などと述べた。
・ユーロドルは下値が堅かった。21時前に一時1.0780ドルと日通し高値を付けたものの、米PPIの上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると一時1.0732ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.0725ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが進んだ。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入り、1.0779ドル付近まで持ち直した。
・ポンドドルは一進一退。1月英小売売上高が予想を上回ったことが分かるとポンド買い・ドル売りが先行し一時1.2606ドルまで値を上げたものの、米PPIの上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると1.2551ドルと日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後は再び強含み、1.2608ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円はじり高。日銀の低金利政策が続くとの見方が強まる中、円売りが出やすかったうえ、フランスやドイツの株価指数が史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移すると、リスク・オンの円売り・ユーロ買いが出た。3時前には一時161.92円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日続伸。ドイツやフランスの株価指数が史上最高値を更新する中、英株にも買いが集まった。1月英小売売上高が予想を上回ったことも投資家心理の改善につながり、相場を下支えした。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も堅調だった。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、連日で史上最高値を更新した。前日の米国株相場が上昇したうえ、本日のアジア株相場も堅調に推移したことで、投資家心理が強気に傾いた。個別ではハイデルベルク・マテリアルズ(3.19%高)やラインメタル(2.92%高)、MTUエアロ・エンジンズ(2.21%高)などの上昇が目立った。
フランスの代表的な株価指数CAC40も過去最高値を更新した。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)