欧州マーケットダイジェスト・12日 独株最高値・金利低下・ドル底堅い

(12日終値:13日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.25円(12日15時時点比△0.04円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.93円(▲0.08円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0782ドル(▲0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:7573.69(前営業日比△1.11)
ドイツ株式指数(DAX):17037.35(△110.85)
10年物英国債利回り:4.057%(▲0.029%)
10年物独国債利回り:2.362%(▲0.020%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米10年債利回りが4.14%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時148.93円と日通し安値を更新した。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。日銀の低金利政策が続くとの見方が強まる中、日経平均先物の大幅上昇とともにリスク選好の円売り・ドル買いが出た。米10年債利回りが上昇に転じたこともドル買いを促し、1時過ぎには一時149.48円と日通し高値を更新した。
 なお、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事は「利下げが近い将来、適切になるとは考えていない」「FRBがいつ、どの程度利下げを行うか予測するには時期尚早」と述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。

・ユーロドルは上値が重かった。米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが先行し一時1.0806ドルと日通し高値を付けたものの、すぐに失速した。米長期金利が上昇に転じたことが相場の重しとなり、0時30分前に1.0756ドルと日通し安値を更新した。もっとも、5・6日の安値1.0723ドルがサポートとして意識されると下げ渋っている。

・ユーロ円は持ち直した。22時前に一時160.38円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり161.00円付近まで切り返した。ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、日経平均先物の上昇に伴うリスク・オンの円売りが出た。
 なお、ナイト・セッションの日経平均先物3月物は9日の大証終値比660円高の3万7550円まで上昇する場面があった。

・ロンドン株式相場はほぼ横ばい。本日の米国株相場が上昇したことを受けて買いが入った半面、英早期利下げ観測の後退が相場の重しとなったため、相場は方向感が出なかった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われた半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた。

・フランクフルト株式相場は反発し、史上最高値を更新した。本日の米国株相場が上昇したことを受けて買いが優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(5.72%高)やラインメタル(3.65%高)、ザランド(3.40%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。足もとで相場下落が続いたあとだけに持ち高調整目的の買いが入った。

(中村)
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