NY株見通し-3月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)に注目

 今晩は3月雇用統計。昨日は原油高によるインフレ長期化懸念が強まる中、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が年内の利下げが不要になる可能性に言及したことでセンチメントが悪化。ダウ平均は530.16ドル安(-1.35%)と大幅に4日続落し、一日の下落率は昨年3月22日以来の大きさとなった。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.23%安、1.40%安とともに大幅反落。週初来ではダウ平均が3.04%安、S&P500が2.04%安とともに3週ぶりの反落ペースとなり、ナスダック総合は2.02%安と2週続落ペースとなった。

 今晩の取引では寄り前に発表される3月雇用統計に注目が集まる。雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数(NFP)が20.0万人増(前月:27.5万人増)、失業率が3.9%(同:3.9%)、返金賃金が前月比+0.3%(同・+0.1%)、前年比+4.1%(同:+4.3%)となっており、予想以上に強い結果となれば、利下げ期待が一段と後退することが警戒される。

 今晩の米経済指標は3月雇用統計のほか、2月消費者信用残高など。このほか、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事や、コリンズ米ボストン連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁の講演や挨拶なども予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:4月5日、14:00)
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