NY為替見通し=ドル円、米CPI次第では上値余地を一気に試すか

 本日のニューヨーク為替市場では、序盤に発表される3月米消費者物価指数(CPI)がドル相場を方向付けることになりそうだ。CPI総合は前年比では前回から加速予想だが、同・前月比やCPIコアは前回から0.1ポイントの減速が見込まれている。

 想定以上にしつこいインフレを背景に、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期の後ずれを見込む向きが増えてきていた。足もとのFedWatchでは、2会合後となる6月米連邦公開市場委員会(FOMC)でも政策金利据え置きを45%近く織り込んでいる。1カ月前には約26%、1週間前でも36%程度だった。

 夏には米利下げが実施されるのだろうが、日銀が追加利上げに踏み切れるか不透明な状況のなかで、日米金利差がドラスティックに縮まるような状況でもない。そうなると、もし3月米CPIが高止まりを示すようならば、ドル円が上値余地を一気に試すことになりそうだ。

 本日はボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、グールズビー米シカゴ連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁など、討議に参加する複数の当局者からの発言も注意しておきたい。また、NY午後には米10年債入札の結果、そして3月分のFOMC議事要旨も公表される。米金利市場の動意に繋がりそうな材料なだけに、気の抜けない展開が続きそうだ。

 他、カナダ中銀(BOC)が日本時間22時45分に政策金利と金融政策レポートを発表する。金利は5.00%で据え置きが大方の予想であり、こちらはサプライズなしだろう。ポイントは、次の一手とされる「利下げ」の時期についてヒントが与えられるかどうか。短期金融市場では今のこところ、「6月会合で金利引き下げ」という見方は根強い。BOCが声明でより慎重な姿勢を示し、市場の前のめり感をけん制するようであれば、カナダドル買いが強まる場面もあるだろう。

想定レンジ上限
・ドル円、1990年7月6日高値152.30円、超えると3-5日下落幅の倍返し153.09円付近
・ドル/カナダドル(CAD)、5日高値1.3647CAD


想定レンジ下限
・ドル円、21日移動平均線150.94円
・ドル/カナダドル、90日移動平均線1.3469CAD


(小針)
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