欧州マーケットダイジェスト・18日 株高・金利上昇・ドル高
(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.63円(18日15時時点比△0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.65円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0648ドル(▲0.0033ドル)
FTSE100種総合株価指数:7877.05(前営業日比△29.06)
ドイツ株式指数(DAX):17837.40(△67.38)
10年物英国債利回り:4.272%(△0.011%)
10年物独国債利回り:2.497%(△0.032%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月ユーロ圏経常収支(季調済)295億ユーロの黒字 393億ユーロの黒字・改
2月ユーロ圏建設支出
前月比 1.8% 0.2%・改
前年比 ▲0.4% ▲0.3%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はじり高。米利下げ開始時期が後ずれするとの観測を背景に円売り・ドル買いが先行。NY市場に入り、4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を大きく上回ったことが伝わると全般ドル買いが活発化。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.65%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、一時154.68円と日通し高値を更新した。
ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「利下げの緊急性は感じていない」「利上げは私の基本的な予想ではないが、データが要求するなら米連邦準備理事会(FRB)は利上げするだろう」と述べたこともドル買いを誘った。市場ではウイリアムズ総裁が利上げの可能性を否定しなかったことが話題となった。
なお、23時発表の3月米景気先行指標総合指数や3月米中古住宅販売件数が予想を下回ったことが分かると伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
・ユーロドルは弱含み。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が強まる一方、FRBによる利下げ開始は想定より後にずれるとの観測が高まっており、欧米の金利差拡大への思惑からユーロ売り・ドル買いが出やすかった。2時30分前には一時1.0643ドルと日通し安値を更新した。
なお、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「ECBメンバーの大多数が6月利下げを望む可能性」と述べたほか、カザークス・ラトビア中銀総裁は「6月利下げの可能性は非常に高い」などと発言。また、レーン・フィンランド銀行(中央銀行)総裁は「インフレ率が持続的に2%の目標に収束し続けると確信できれば、6月に利下げを開始することが適切」と話し、デギンドスECB副総裁は「インフレが持続的に目標に収束しつつあるという確信がさらに高まるのであれば、制限的政策を緩和するのが適切」と語った。
・ユーロ円は一進一退。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。20時30分前に一時164.95円まで値を上げたあと164.55円付近まで下押ししたものの、0時30分前には164.86円付近まで持ち直した。ただ、そのあとは再び164.57円付近まで弱含んだ。
・ロンドン株式相場は続伸。18日の日本やアジア株相場の上昇を受けて買いが先行。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたことも相場の支えとなった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株も値上がりした。半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られ相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は続伸。しばらくはじり安の展開が続いていたが、本日の米国株相場が上昇すると独株にも買いが波及したため、引けにかけて強含んだ。個別ではコンチネンタル(2.68%高)やアディダス(2.58%高)、コメルツ銀行(2.49%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.63円(18日15時時点比△0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.65円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0648ドル(▲0.0033ドル)
FTSE100種総合株価指数:7877.05(前営業日比△29.06)
ドイツ株式指数(DAX):17837.40(△67.38)
10年物英国債利回り:4.272%(△0.011%)
10年物独国債利回り:2.497%(△0.032%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月ユーロ圏経常収支(季調済)295億ユーロの黒字 393億ユーロの黒字・改
2月ユーロ圏建設支出
前月比 1.8% 0.2%・改
前年比 ▲0.4% ▲0.3%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はじり高。米利下げ開始時期が後ずれするとの観測を背景に円売り・ドル買いが先行。NY市場に入り、4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を大きく上回ったことが伝わると全般ドル買いが活発化。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.65%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、一時154.68円と日通し高値を更新した。
ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「利下げの緊急性は感じていない」「利上げは私の基本的な予想ではないが、データが要求するなら米連邦準備理事会(FRB)は利上げするだろう」と述べたこともドル買いを誘った。市場ではウイリアムズ総裁が利上げの可能性を否定しなかったことが話題となった。
なお、23時発表の3月米景気先行指標総合指数や3月米中古住宅販売件数が予想を下回ったことが分かると伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
・ユーロドルは弱含み。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が強まる一方、FRBによる利下げ開始は想定より後にずれるとの観測が高まっており、欧米の金利差拡大への思惑からユーロ売り・ドル買いが出やすかった。2時30分前には一時1.0643ドルと日通し安値を更新した。
なお、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「ECBメンバーの大多数が6月利下げを望む可能性」と述べたほか、カザークス・ラトビア中銀総裁は「6月利下げの可能性は非常に高い」などと発言。また、レーン・フィンランド銀行(中央銀行)総裁は「インフレ率が持続的に2%の目標に収束し続けると確信できれば、6月に利下げを開始することが適切」と話し、デギンドスECB副総裁は「インフレが持続的に目標に収束しつつあるという確信がさらに高まるのであれば、制限的政策を緩和するのが適切」と語った。
・ユーロ円は一進一退。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。20時30分前に一時164.95円まで値を上げたあと164.55円付近まで下押ししたものの、0時30分前には164.86円付近まで持ち直した。ただ、そのあとは再び164.57円付近まで弱含んだ。
・ロンドン株式相場は続伸。18日の日本やアジア株相場の上昇を受けて買いが先行。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたことも相場の支えとなった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株も値上がりした。半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られ相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は続伸。しばらくはじり安の展開が続いていたが、本日の米国株相場が上昇すると独株にも買いが波及したため、引けにかけて強含んだ。個別ではコンチネンタル(2.68%高)やアディダス(2.58%高)、コメルツ銀行(2.49%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)