ニューヨーク外国為替市場概況・24時　ユーロドル、堅調

　23日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは堅調。24時時点では1.0698ドルと22時時点（1.0672ドル）と比べて0.0026ドル程度のユーロ高水準だった。4月米製造業・サービス部門購買担当者景気指数（PMI）速報値が予想を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行。夕刻に付けた1.0695ドルを上抜けて一時1.0711ドルまで値を上げた。
　主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時105.61まで低下した。

　ドル円は伸び悩み。24時時点では154.79円と22時時点（154.81円）と比べて2銭程度のドル安水準だった。22時30分過ぎに一時154.88円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新したものの、米PMI速報値の下振れをきっかけに一転下落した。23時過ぎには一時154.58円と日通し安値を付けた。ただ、欧米株高に伴うクロス円の上昇につれた買いが入ると下げ渋った。

　ユーロ円はしっかり。24時時点では165.60円と22時時点（165.21円）と比べて39銭程度のユーロ高水準。低調な米経済指標をきっかけにユーロドルが上昇するとユーロ円にも買いが波及。一時165.74円と2008年8月以来の高値を更新した。中東情勢を巡る警戒感が和らぐ中、欧米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出た。

　オセアニア通貨は堅調。ダウ平均が一時260ドル超上昇するなど、米株式相場が底堅く推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に買いが集まった。豪ドル米ドルは0.6490米ドル、NZドル米ドルは0.5948米ドルまで上げたほか、豪ドル円は100.40円、NZドル円は92.01円と日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円：154.58円　-　154.88円
ユーロドル：1.0639ドル　-　1.0711ドル
ユーロ円：164.63円　-　165.74円


（中村）