ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、157円突破

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円はしっかり。24時時点では157.26円と22時時点(156.82円)と比べて44銭程度のドル高水準だった。日銀が政策金利の据え置きを決めたことや植田和男日銀総裁の会見内容がハト派スタンスだったことを受けて日欧市場では円安が進行。NY市場でも円を売る流れが継続し、一時157.31円と1990年5月以来約34年ぶりの高値を更新した。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル買いが進んだ影響も受けた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.11まで上昇した。

 ユーロドルは軟調。24時時点では1.0680ドルと22時時点(1.0717ドル)と比べて0.0037ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる中、ユーロを売る動きが広がった。全般ドル買いが進んだ影響も受けて、24時前に一時1.0676ドルと日通し安値を更新した。
 なお、ユーロ豪ドルは一時1.6349豪ドル、ユーロNZドルは1.7959NZドル、ユーロポンドは0.8562ポンド、ユーロカナダドルは1.4609カナダドル、ユーロスイスフランは0.9762スイスフランまで下落した。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では167.94円と22時時点(168.05円)と比べて11銭程度のユーロ安水準。主要国通貨に対して円売りとユーロ売りが同時に進んだことから、方向感に乏しくなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.99円 - 157.31円
ユーロドル:1.0676ドル - 1.0753ドル
ユーロ円:166.49円 - 168.35円


(中村)
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