欧州マーケットダイジェスト・2日 株まちまち・金利低下・円高
(2日終値:3日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=153.38円(2日15時時点比▲2.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.42円(▲2.43円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0719ドル(△0.0003ドル)
FTSE100種総合株価指数:8172.15(前営業日比△50.91)
ドイツ株式指数(DAX):17896.50(▲35.67)
10年物英国債利回り:4.286%(▲0.080%)
10年物独国債利回り:2.541%(▲0.043%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.3% 0.0%
3月スイス小売売上高(前年同月比) ▲0.1% 0.2%・改
4月スイス製造業PMI 41.4 45.2
4月仏製造業PMI改定値 45.3 44.9
4月独製造業PMI改定値 42.5 42.2
4月ユーロ圏製造業PMI改定値 45.7 45.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は軟調。政府・日銀が4月29日に続き、前日1日にも為替介入に踏み切ったとの観測が浮上する中、全般円買いが目立つ展開となった。アジア時間の安値154.25円を下抜けると一時153.23円と日通し安値を更新した。日銀が公表した7日の当座預金増減要因の予想値は市場推計値と3.5兆円ほど乖離しており、市場では1日に同程度の円買い介入があったとの観測が強まっている。一時は4.64%台まで上昇した米10年債利回りが4.57%台まで低下したことも相場の重しとなった。
・ユーロドルは底堅い動き。日本時間夕刻に一時1.0728ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。1-3月期米単位労働コスト速報値や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容となったこともユーロ売り・ドル買いを促し、23時過ぎに一時1.0674ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値1.0650ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)やその後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容が「市場の警戒ほどタカ派的ではなかった」との見方から、ドル売りが出やすい面もあった。3時前には1.0723ドル付近まで持ち直した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは105.90まで上昇したあと105.38まで一転下落した。
・ユーロ円は頭が重かった。東京市場では167.39円の本日高値まで上昇したものの、欧米市場では断続的に売りが観測された。政府・日銀による為替介入への警戒が根強い中、全般円買いが優勢になると一時164.31円と本日安値を更新した。
また、ポンド円は一時191.89円、豪ドル円は100.47円、NZドル円は91.18円、カナダドル円は112.01円、メキシコペソ円は9.04円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発し、史上最高値を更新した。FOMCを無難に通過し、時間外の米株価指数先物が上昇していることから、運用リスクを取る動きが英株にも広がった。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続落。米国株相場の上昇などが相場を下支えした一方、ザランド(4.66%安)やインフィニオン・テクノロジーズ(4.23%安)、MTUエアロ・エンジンズ(2.78%安)などが売られ、相場の重しとなった。
・欧州債券相場は上昇。前日のFOMCの結果を受けて、市場の一部で出ていた米再利上げの思惑が後退。米国債の上昇(金利は低下)につれた買いが独国債や英国債にも入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=153.38円(2日15時時点比▲2.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.42円(▲2.43円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0719ドル(△0.0003ドル)
FTSE100種総合株価指数:8172.15(前営業日比△50.91)
ドイツ株式指数(DAX):17896.50(▲35.67)
10年物英国債利回り:4.286%(▲0.080%)
10年物独国債利回り:2.541%(▲0.043%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.3% 0.0%
3月スイス小売売上高(前年同月比) ▲0.1% 0.2%・改
4月スイス製造業PMI 41.4 45.2
4月仏製造業PMI改定値 45.3 44.9
4月独製造業PMI改定値 42.5 42.2
4月ユーロ圏製造業PMI改定値 45.7 45.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は軟調。政府・日銀が4月29日に続き、前日1日にも為替介入に踏み切ったとの観測が浮上する中、全般円買いが目立つ展開となった。アジア時間の安値154.25円を下抜けると一時153.23円と日通し安値を更新した。日銀が公表した7日の当座預金増減要因の予想値は市場推計値と3.5兆円ほど乖離しており、市場では1日に同程度の円買い介入があったとの観測が強まっている。一時は4.64%台まで上昇した米10年債利回りが4.57%台まで低下したことも相場の重しとなった。
・ユーロドルは底堅い動き。日本時間夕刻に一時1.0728ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。1-3月期米単位労働コスト速報値や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容となったこともユーロ売り・ドル買いを促し、23時過ぎに一時1.0674ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前日の安値1.0650ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)やその後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容が「市場の警戒ほどタカ派的ではなかった」との見方から、ドル売りが出やすい面もあった。3時前には1.0723ドル付近まで持ち直した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは105.90まで上昇したあと105.38まで一転下落した。
・ユーロ円は頭が重かった。東京市場では167.39円の本日高値まで上昇したものの、欧米市場では断続的に売りが観測された。政府・日銀による為替介入への警戒が根強い中、全般円買いが優勢になると一時164.31円と本日安値を更新した。
また、ポンド円は一時191.89円、豪ドル円は100.47円、NZドル円は91.18円、カナダドル円は112.01円、メキシコペソ円は9.04円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発し、史上最高値を更新した。FOMCを無難に通過し、時間外の米株価指数先物が上昇していることから、運用リスクを取る動きが英株にも広がった。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続落。米国株相場の上昇などが相場を下支えした一方、ザランド(4.66%安)やインフィニオン・テクノロジーズ(4.23%安)、MTUエアロ・エンジンズ(2.78%安)などが売られ、相場の重しとなった。
・欧州債券相場は上昇。前日のFOMCの結果を受けて、市場の一部で出ていた米再利上げの思惑が後退。米国債の上昇(金利は低下)につれた買いが独国債や英国債にも入った。
(中村)