欧州マーケットダイジェスト・30日 株安・金利上昇・ドル高
(30日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.56円(30日15時時点比△0.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=168.18円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0680ドル(▲0.0019ドル)
FTSE100種総合株価指数:8144.13(前営業日比▲2.90)
ドイツ株式指数(DAX):17932.17(▲186.15)
10年物英国債利回り:4.347%(△0.055%)
10年物独国債利回り:2.584%(△0.052%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 0.5% 0.2%
前年比 2.2% 2.3%
4月独雇用統計
失業率 5.9% 5.9%
失業者数変化 1.00万人 0.60万人・改
4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 2.4% 2.4%
4月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 2.7% 2.9%
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値
前期比 0.3% ▲0.1%・改
前年同期比 0.4% 0.1%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値や4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)コア速報値が予想を上回ったことを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。前日の高値1.0734ドルを上抜けて一時1.0735ドルまで値を上げた。
ただ、NYの取引時間帯に入り1-3月期米雇用コスト指数が予想を上回ったことが伝わるとユーロ売り・ドル買いが優勢に。その後発表の4月米シカゴ購買部協会景気指数や4月米消費者信頼感指数が予想を下回ったことが分かると下げ渋る場面もあったが、月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると一時1.0675ドルと日通し安値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.23まで上昇した。
・ドル円は底堅い動き。しばらくは156円台後半でのもみ合いが続いていたものの、米雇用コスト指数の上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると一時157.65円と日通し高値を更新した。月末のロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも観測された。
もっとも、前日には政府・日銀による為替介入と見られる急激な円高・ドル安局面があっただけに、一本調子で上昇する展開にはならなかった。日銀が公表した明日の当座預金増減要因の予想値は市場推計値と5.5兆円ほど乖離しており、市場では29日に同程度(約5.5兆円)の円買い介入があったとの観測が強まっている。
・ユーロ円は強含み。予想を上回るユーロ圏GDP速報値を受けてユーロ買いが先行したあとは、ドル円の上昇につれた買いが入った。22時30分過ぎには一時168.60円と日通し高値を更新した。ただ、そのあとはユーロドルの下落につれた売りが出たため、伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに小反落。続伸して始まったものの、本日の米国株相場が下落すると英株にも売りが波及したため、終盤失速した。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。半面、HSBCやスタンダードチャータードなど金融株が買われ、相場を下支えした。
・フランクフルト株式相場は続落。しばらくは小安い水準でのもみ合いが続いていたが、本日の米国株相場が下落すると独株にも売りが出たため、引けにかけて下げ幅を広げた。減収減益の決算を公表したメルセデス・ベンツ(5.15%安)をはじめ、フォルクスワーゲン(4.64%安)、ポルシェ(4.10%安)、BMW(4.07%安)など自動車株の下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=157.56円(30日15時時点比△0.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=168.18円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0680ドル(▲0.0019ドル)
FTSE100種総合株価指数:8144.13(前営業日比▲2.90)
ドイツ株式指数(DAX):17932.17(▲186.15)
10年物英国債利回り:4.347%(△0.055%)
10年物独国債利回り:2.584%(△0.052%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 0.5% 0.2%
前年比 2.2% 2.3%
4月独雇用統計
失業率 5.9% 5.9%
失業者数変化 1.00万人 0.60万人・改
4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 2.4% 2.4%
4月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 2.7% 2.9%
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値
前期比 0.3% ▲0.1%・改
前年同期比 0.4% 0.1%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値や4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)コア速報値が予想を上回ったことを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。前日の高値1.0734ドルを上抜けて一時1.0735ドルまで値を上げた。
ただ、NYの取引時間帯に入り1-3月期米雇用コスト指数が予想を上回ったことが伝わるとユーロ売り・ドル買いが優勢に。その後発表の4月米シカゴ購買部協会景気指数や4月米消費者信頼感指数が予想を下回ったことが分かると下げ渋る場面もあったが、月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると一時1.0675ドルと日通し安値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.23まで上昇した。
・ドル円は底堅い動き。しばらくは156円台後半でのもみ合いが続いていたものの、米雇用コスト指数の上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると一時157.65円と日通し高値を更新した。月末のロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも観測された。
もっとも、前日には政府・日銀による為替介入と見られる急激な円高・ドル安局面があっただけに、一本調子で上昇する展開にはならなかった。日銀が公表した明日の当座預金増減要因の予想値は市場推計値と5.5兆円ほど乖離しており、市場では29日に同程度(約5.5兆円)の円買い介入があったとの観測が強まっている。
・ユーロ円は強含み。予想を上回るユーロ圏GDP速報値を受けてユーロ買いが先行したあとは、ドル円の上昇につれた買いが入った。22時30分過ぎには一時168.60円と日通し高値を更新した。ただ、そのあとはユーロドルの下落につれた売りが出たため、伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに小反落。続伸して始まったものの、本日の米国株相場が下落すると英株にも売りが波及したため、終盤失速した。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。半面、HSBCやスタンダードチャータードなど金融株が買われ、相場を下支えした。
・フランクフルト株式相場は続落。しばらくは小安い水準でのもみ合いが続いていたが、本日の米国株相場が下落すると独株にも売りが出たため、引けにかけて下げ幅を広げた。減収減益の決算を公表したメルセデス・ベンツ(5.15%安)をはじめ、フォルクスワーゲン(4.64%安)、ポルシェ(4.10%安)、BMW(4.07%安)など自動車株の下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)