欧州マーケットダイジェスト・24日 株安・金利上昇・円安
(24日終値:25日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=155.28円(24日15時時点比△0.41円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.09円(△0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0696ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:8040.38(前営業日比▲4.43)
ドイツ株式指数(DAX):18088.70(▲48.95)
10年物英国債利回り:4.334%(△0.093%)
10年物独国債利回り:2.588%(△0.086%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月独Ifo企業景況感指数 89.4 87.9・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。日本時間夕刻に一時154.77円付近まで下押しする場面もあったが、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測を背景に押し目を拾いたい向きは多く、下押しは限定的だった。日銀の低金利政策が当面続くとの見方から円売りも出やすかった。大量のノックアウトオプションが観測されている155.00円の上抜けを狙った仕掛け的な買いが持ち込まれると一時155.37円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新した。
ただ、大きな節目を更新したことで、市場では政府・日銀による為替介入が一段と警戒されている。「当局が介入に踏み切るとみられていた防衛ラインを上抜けたことで、神経質な動きとなっている」との声も聞かれた。
・ユーロドルはもみ合い。4月独Ifo企業景況感指数が89.4と予想の88.8を上回るとユーロ買いが入る場面もあったが、上値は重かった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる一方、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始は想定より後にずれるとの観測が高まっており、欧米の金利差拡大への思惑からユーロ売り・ドル買いが出やすかった。22時前には一時1.0678ドルと日通し安値を更新した。
23時過ぎには1.0703ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると再び弱含んだ。
・ユーロ円は底堅い動き。日本時間夕刻に一時165.44円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると、2時30分過ぎに一時166.16円と2008年8月以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は6日ぶりに小反落。前日の米国株や本日の日本株相場が上昇すると英株にも買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。前日までに5日続伸し、史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。前日の米国株や本日の日本株相場が上昇すると独株にも買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に弱含み下げに転じた。このところ上昇が続いていた銘柄の一部に持ち高調整の売りが出て、相場の押し下げ要因となった。
・欧州債券相場は下落。ユーロ圏景気に対する懸念が和らぐ中、相対的に安全な資産とされる独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=155.28円(24日15時時点比△0.41円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.09円(△0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0696ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:8040.38(前営業日比▲4.43)
ドイツ株式指数(DAX):18088.70(▲48.95)
10年物英国債利回り:4.334%(△0.093%)
10年物独国債利回り:2.588%(△0.086%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月独Ifo企業景況感指数 89.4 87.9・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。日本時間夕刻に一時154.77円付近まで下押しする場面もあったが、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測を背景に押し目を拾いたい向きは多く、下押しは限定的だった。日銀の低金利政策が当面続くとの見方から円売りも出やすかった。大量のノックアウトオプションが観測されている155.00円の上抜けを狙った仕掛け的な買いが持ち込まれると一時155.37円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新した。
ただ、大きな節目を更新したことで、市場では政府・日銀による為替介入が一段と警戒されている。「当局が介入に踏み切るとみられていた防衛ラインを上抜けたことで、神経質な動きとなっている」との声も聞かれた。
・ユーロドルはもみ合い。4月独Ifo企業景況感指数が89.4と予想の88.8を上回るとユーロ買いが入る場面もあったが、上値は重かった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる一方、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始は想定より後にずれるとの観測が高まっており、欧米の金利差拡大への思惑からユーロ売り・ドル買いが出やすかった。22時前には一時1.0678ドルと日通し安値を更新した。
23時過ぎには1.0703ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると再び弱含んだ。
・ユーロ円は底堅い動き。日本時間夕刻に一時165.44円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると、2時30分過ぎに一時166.16円と2008年8月以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は6日ぶりに小反落。前日の米国株や本日の日本株相場が上昇すると英株にも買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。前日までに5日続伸し、史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。前日の米国株や本日の日本株相場が上昇すると独株にも買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に弱含み下げに転じた。このところ上昇が続いていた銘柄の一部に持ち高調整の売りが出て、相場の押し下げ要因となった。
・欧州債券相場は下落。ユーロ圏景気に対する懸念が和らぐ中、相対的に安全な資産とされる独国債に売りが出た。
(中村)