欧州マーケットダイジェスト・22日 英株最高値・金利低下・ドル高
(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.81円(22日15時時点比△0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.99円(横ばい)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0657ドル(▲0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:8023.87(前営業日比△128.02)
ドイツ株式指数(DAX):17860.80(△123.44)
10年物英国債利回り:4.205%(▲0.025%)
10年物独国債利回り:2.486%(▲0.014%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲14.7 ▲14.9
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はじり高。中東の地政学リスクに対する警戒感が後退する中、欧米株価の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となった。米利下げ開始時期が後ずれするとの観測から、ドル買いが入りやすい面もあった。16日の高値154.79円を上抜けると一時154.85円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新した。
ただ、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まる中、大量のノックアウトオプションが観測されている155.00円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
・ユーロドルは下げ渋り。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる一方、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始は想定より後にずれるとの観測が高まっており、欧米の金利差拡大への思惑からユーロ売り・ドル買いが先行した。22時30分過ぎには一時1.0624ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前週末の安値1.0611ドルが目先サポートとして働くと1.0658ドル付近まで下げ渋った。米10年債利回りが低下に転じたことなども相場を下支えした。
なお、4月ユーロ圏消費者信頼感(速報値)は▲14.7と予想の▲14.4を下回ったものの、相場の反応は限られた。
・ポンドドルは一時1.2300ドルと昨年11月14日以来約5カ月ぶりの安値を更新した。ラムスデン英中銀(BOE)副総裁が前週末に「過去数カ月、インフレ動向の改善が下支えとなり、国内の持続的なインフレ圧力へのリスクが後退しているという自信を深めている」と発言したことで、BOEが早期利下げに踏み切るとの観測が強まった。
・ユーロ円は下値が堅かった。22時30分過ぎに一時164.40円と本日安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて3時過ぎには164.99円付近まで下げ渋った。ユーロドルにつれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は4日続伸し、史上最高値を更新した。中東情勢を巡る懸念が和らいだほか、BOEが早期利下げに踏み切るとの観測が強まったことから買いが優勢となった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。中東情勢を巡る警戒感が和らいだうえ、米株価指数先物が大幅に上昇すると投資家心理が改善し買いが広がった。個別ではバイエル(3.76%高)やMTUエアロ・エンジンズ(2.60%高)、キアゲン(2.58%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。BOEの早期利下げ観測を背景に英国債が買われた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=154.81円(22日15時時点比△0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.99円(横ばい)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0657ドル(▲0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:8023.87(前営業日比△128.02)
ドイツ株式指数(DAX):17860.80(△123.44)
10年物英国債利回り:4.205%(▲0.025%)
10年物独国債利回り:2.486%(▲0.014%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲14.7 ▲14.9
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はじり高。中東の地政学リスクに対する警戒感が後退する中、欧米株価の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となった。米利下げ開始時期が後ずれするとの観測から、ドル買いが入りやすい面もあった。16日の高値154.79円を上抜けると一時154.85円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新した。
ただ、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まる中、大量のノックアウトオプションが観測されている155.00円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
・ユーロドルは下げ渋り。欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方が一段と強まる一方、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始は想定より後にずれるとの観測が高まっており、欧米の金利差拡大への思惑からユーロ売り・ドル買いが先行した。22時30分過ぎには一時1.0624ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前週末の安値1.0611ドルが目先サポートとして働くと1.0658ドル付近まで下げ渋った。米10年債利回りが低下に転じたことなども相場を下支えした。
なお、4月ユーロ圏消費者信頼感(速報値)は▲14.7と予想の▲14.4を下回ったものの、相場の反応は限られた。
・ポンドドルは一時1.2300ドルと昨年11月14日以来約5カ月ぶりの安値を更新した。ラムスデン英中銀(BOE)副総裁が前週末に「過去数カ月、インフレ動向の改善が下支えとなり、国内の持続的なインフレ圧力へのリスクが後退しているという自信を深めている」と発言したことで、BOEが早期利下げに踏み切るとの観測が強まった。
・ユーロ円は下値が堅かった。22時30分過ぎに一時164.40円と本日安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて3時過ぎには164.99円付近まで下げ渋った。ユーロドルにつれた動きとなった。
・ロンドン株式相場は4日続伸し、史上最高値を更新した。中東情勢を巡る懸念が和らいだほか、BOEが早期利下げに踏み切るとの観測が強まったことから買いが優勢となった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。中東情勢を巡る警戒感が和らいだうえ、米株価指数先物が大幅に上昇すると投資家心理が改善し買いが広がった。個別ではバイエル(3.76%高)やMTUエアロ・エンジンズ(2.60%高)、キアゲン(2.58%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。BOEの早期利下げ観測を背景に英国債が買われた。
(中村)