10日香港株=続伸か、米利下げ先送り観測が後退

 10日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。9日発表の週間の米新規失業保険申請件数が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ先送り観測が後退した。米長期金利の指標である米10年債利回りが前日の4.49%から4.45%に低下したことで、一段と運用リスクを取りやすくなるだろう。

 もっとも、買い一巡後にハンセン指数が伸び悩む展開があり得る。7日に付けた取引時間中の年初来高値(18638.81ポイント)が上値のめどとして意識されそうだ。11日に発表される4月の中国物価統計の結果を見極めたいとして、様子見ムードが次第に広がる可能性がある。

 9日のNY株式相場は7営業日続伸し、4月1日以来の高値を付けた。ハイテク株主体のナスダック総合は小幅ながら3日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、国際金融銘柄のAIAグループ(01299)とHSBC(00005)、取引所運営の香港証券取引所(00388)が香港終値を上回って引けた。
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