欧州外国為替市場概況・22時 カナダドル、上昇

 10日の欧州外国為替市場でカナダドルは上昇。4月カナダ雇用統計では新規雇用者数変化が9.04万人増と予想の2.00万人増を大きく上回ったほか、失業率も6.1%と予想の6.2%より強い結果となった。指標発表後にはカナダドル買いが入り、対ドルで1.3635カナダドル、対円で114.23円まで一時カナダドル高が進んだ。ただ、米10年債利回りの上昇に伴って徐々にドル買い圧力が強まった影響もあり、対ドルではその後カナダドル買いも一服となった。

 ドル円は小高い。22時時点では155.82円と20時時点(155.74円)と比べて8銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが4.49%台まで上昇幅を拡大したことをながめ、一時155.87円まで本日高値を更新した。

 ユーロドルはさえない。22時時点では1.0770ドルと20時時点(1.0778ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。ドル買いの流れに沿って1.0766ドルの安値まで下押し。なお、4月11日分のECB理事会議事要旨では「ディスインフレプロセスが継続しているとの確信を強めている」などが明らかになったが、目新しさを欠いたこともあって相場への影響は限られた。

 ユーロ円は22時時点では167.82円と20時時点(167.87円)と比べて5銭程度のユーロ安水準だった。ドル絡みの取引が中心となったこともあり、167.80円台を中心としたレンジ内で方向感を欠いた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.27円-155.87円 
ユーロドル:1.0766ドル-1.0787ドル 
ユーロ円:167.42円-167.97円

(岩間)
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