NYマーケットダイジェスト・21日 ナスダック最高値・金利低下・円もみ合い
※一部内容を訂正いたしました。
(21日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.17円(前営業日比▲0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.51円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0854ドル(▲0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:39872.99ドル(△66.22ドル)
ナスダック総合株価指数:16832.63(△37.75)
10年物米国債利回り:4.41%(▲0.03%)
WTI原油先物6月限:1バレル=79.26ドル(▲0.54ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2425.9ドル(▲12.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)特になし
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに小反落。22時過ぎに一時156.43円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値156.55円が目先レジスタンスとして意識されると失速。24時前には一時155.85円と日通し安値を更新した。ただ、155円台では押し目を拾いたい向きは多く、2時30分過ぎには156.25円付近まで下げ渋った。
なお、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事は「利下げを支持するにはあと数カ月分の良好な物価指標を確認する必要がある」と述べたほか、バーFRB副議長は「以前に考えられていたよりも長期間、引き締めを維持する必要がある」と発言。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁は「第4四半期前の利下げはないだろう」などと語った。
・ユーロドルは小幅続落。日本時間夕刻に一時1.0875ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0884ドルがレジスタンスとして働くと一転下落し、22時過ぎには1.0843ドルと日通し安値を付けた。このところFRB高官からは利下げに慎重な発言が相次いでおり、ユーロ売り・ドル買いが出やすい面もあった。
・ユーロ円は4日ぶり小反落。ドル円やユーロドルの下落につれた売りが出ると一時169.22円と日通し安値を更新した。その後の戻りも169.59円付近にとどまった。
・カナダドルは下落。4月カナダ消費者物価指数(CPI)が前年比で2.7%上昇と2021年3月以来3年1カ月ぶりの低水準を付けると、早期利下げ観測が高まった。対ドルで一時1.3676カナダドル、対円で114.16円までカナダドル安に振れた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。前日に下落したJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなどに押し目買いが入り、相場を下支えした。ただ、明日22日のエヌビディアの決算発表を見極めたいとの雰囲気も強く、大きな方向感は出なかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに持ち高調整目的の買いが入った。市場では「タカ派で知られるウォラーFRB理事が追加利上げに否定的な見解を示したことも債券買いを誘った」との指摘があった。
・原油先物相場は続落。前日に上値の重さを確認したため時間外から売り優勢となった。一巡後は持ち直したが、この日も米金融当局者から早期利下げに慎重な姿勢が示されると、景気減速への警戒感から伸び悩んだ。
・金先物相場は3日ぶりに反落。米長期金利の低下を眺めながら金利の付かない金に資金が向かう場面はあったものの、一巡後は持ち高調整の売りが優勢となった。昨日堅調だった銀が弱含んだ影響も受けたもよう。
(中村)
(21日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.17円(前営業日比▲0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.51円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0854ドル(▲0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:39872.99ドル(△66.22ドル)
ナスダック総合株価指数:16832.63(△37.75)
10年物米国債利回り:4.41%(▲0.03%)
WTI原油先物6月限:1バレル=79.26ドル(▲0.54ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2425.9ドル(▲12.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)特になし
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに小反落。22時過ぎに一時156.43円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値156.55円が目先レジスタンスとして意識されると失速。24時前には一時155.85円と日通し安値を更新した。ただ、155円台では押し目を拾いたい向きは多く、2時30分過ぎには156.25円付近まで下げ渋った。
なお、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事は「利下げを支持するにはあと数カ月分の良好な物価指標を確認する必要がある」と述べたほか、バーFRB副議長は「以前に考えられていたよりも長期間、引き締めを維持する必要がある」と発言。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁は「第4四半期前の利下げはないだろう」などと語った。
・ユーロドルは小幅続落。日本時間夕刻に一時1.0875ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0884ドルがレジスタンスとして働くと一転下落し、22時過ぎには1.0843ドルと日通し安値を付けた。このところFRB高官からは利下げに慎重な発言が相次いでおり、ユーロ売り・ドル買いが出やすい面もあった。
・ユーロ円は4日ぶり小反落。ドル円やユーロドルの下落につれた売りが出ると一時169.22円と日通し安値を更新した。その後の戻りも169.59円付近にとどまった。
・カナダドルは下落。4月カナダ消費者物価指数(CPI)が前年比で2.7%上昇と2021年3月以来3年1カ月ぶりの低水準を付けると、早期利下げ観測が高まった。対ドルで一時1.3676カナダドル、対円で114.16円までカナダドル安に振れた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。前日に下落したJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなどに押し目買いが入り、相場を下支えした。ただ、明日22日のエヌビディアの決算発表を見極めたいとの雰囲気も強く、大きな方向感は出なかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに持ち高調整目的の買いが入った。市場では「タカ派で知られるウォラーFRB理事が追加利上げに否定的な見解を示したことも債券買いを誘った」との指摘があった。
・原油先物相場は続落。前日に上値の重さを確認したため時間外から売り優勢となった。一巡後は持ち直したが、この日も米金融当局者から早期利下げに慎重な姿勢が示されると、景気減速への警戒感から伸び悩んだ。
・金先物相場は3日ぶりに反落。米長期金利の低下を眺めながら金利の付かない金に資金が向かう場面はあったものの、一巡後は持ち高調整の売りが優勢となった。昨日堅調だった銀が弱含んだ影響も受けたもよう。
(中村)