NYマーケットダイジェスト・22日 株安・金利上昇・ドル高

(22日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.80円(前営業日比△0.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.71円(△0.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0823ドル(▲0.0031ドル)
ダウ工業株30種平均:39671.04ドル(▲201.95ドル)
ナスダック総合株価指数:16801.54(▲31.09)
10年物米国債利回り:4.42%(△0.01%)
WTI原油先物7月限:1バレル=77.57ドル(▲1.09ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2392.9ドル(▲33.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
前週比                1.9%       0.5%
4月米中古住宅販売件数
前月比                ▲1.9%     ▲3.7%・改
年率換算件数             414万件     422万件・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反発。米長期金利の指標である米10年債利回りが4.45%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日-5月1日分)で「最近の指標はディスインフレの過程に想定していたより時間がかかりそうなことを示唆」「数人の当局者は必要ならさらなる引き締めに意欲」との見解が示されると、全般ドル買いが活発化し一時156.84円と日通し高値を付けた。

・ユーロドルは3日続落。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0822ドルまで下落したものの、米長期金利が上昇幅を縮めると1.0847ドル付近まで下げ渋った。
 ただ、FOMC議事要旨が「タカ派的な内容だった」と受け止められると再びドル買いが優勢に。4時30分前には1.0818ドルと日通し安値を更新した。

・ユーロ円は反発。ユーロドルの下げ渋りにつれて169.72円付近まで買い戻される場面もあったが、FOMC議事要旨公表後に米国株が軟調に推移するとリスク・オフの円買いが優勢に。3時30分過ぎには169.38円と日通し安値を付けた。ただ、引けにかけては169.73円付近まで持ち直した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。FOMC議事要旨で「最近の指標はディスインフレの過程に想定していたより時間がかかりそうなことを示唆」「数人の当局者は必要ならさらなる引き締めに意欲」との見解が示されると、足もとで相場上昇が目立っていた銘柄中心に売りが出た。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。

・米国債券相場で長期ゾーンは小反落。欧州債相場の下落を受けて米国債にも売りが波及したものの、売り一巡後は下げ渋った。なお、FOMC議事要旨公表後に売りが強まる場面もあったが、反応は一時的だった。

・原油先物相場は3日続落。前日からの弱い地合いが引き継がれて売り先行。まちまちな米エネルギー省(EIA)の週間在庫統計を受けて持ち直す場面もあったが、一巡後は再び下値を試した。FOMC議事要旨の公表後にリスクオフの動きが広がると、引けにかけて原油先物への売り圧力も強まった。

・金先物相場は続落。為替でドルがユーロに対して強含み、ドル建て金に割高感が生じて売りが優勢となった。FOMC議事要旨を控えた持ち高調整の動きも下落圧力を強め、2390ドル割れまで下げ幅を広げた。

(中村)
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