29日香港株=続落か、米長期金利の上昇が重荷

 29日の香港市場は続落か。米景気の底堅さを示す指標を受けて前日に米長期金利が上昇しており、香港でも投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めるだろう。28日のNY債券市場で、長期金利の指標である米10年債利回りは3連休前の前週末に比べ0.09%高い(価格は安い)4.55%で終えた。5月の米消費者信頼感指数が予想を上回ったことや、米国債の低調な入札結果が債券相場の重しとなった。

 決算発表や業績見通しを受けた個別銘柄の物色が引き続き活発に行われそうだ。きょうはハンセン指数構成銘柄のLink REIT(00823)が2024年3月本決算を発表する。

 休場明け28日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が反落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は続伸し、先週に続いて取引時間中の史上最高値を更新した。エヌビディアが大幅に続伸し、ハイテク株の上昇をけん引した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、中国スマートフォン大手の小米集団(01810)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(00939)が香港終値を下回って終えた。一方、香港地場銘柄の長江和記実業(00001)と長江実業集団(01113)が上回って終えた。
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