欧州外国為替市場概況・20時 ユーロ円、堅調

 31日の欧州外国為替市場でユーロ円は堅調。20時時点では170.60円と17時時点(170.07円)と比べて53銭程度のユーロ高水準だった。17時に日銀が発表した6月の国債買い入れオペ方針が前月から据え置かれたことで、国債買い入れ減額への思惑が後退し円売り・ユーロ買いが進行。5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値がコア指数ともに前年比で市場予想を上回ったことも支えに一時170.70円まで本日高値を伸ばした。
 なお、財務省が4月26日-5月29日の外国為替市場における介入総額が9兆7885億円だったことを発表。1カ月の介入額としては過去最高となり、市場予想の8-9兆円程度をやや上回ったが、相場への影響は限られた。

 ユーロドルはしっかり。20時時点では1.0849ドルと17時時点(1.0822ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロポンドなどユーロクロスの上昇につれたうえ、予想を上回るユーロ圏インフレ指数を受けて一時1.0853ドルまで値を上げた。

 ドル円は20時時点では157.24円と17時時点(157.14円)と比べて10銭程度のドル高水準だった。日銀の早期金融正常化への期待後退から円安が進んだ流れに沿って一時157.37円まで強含んだ。一方、同時にドル売りも強まったため上値は限られた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:156.58円 - 157.37円
ユーロドル:1.0811ドル - 1.0853ドル
ユーロ円:169.45円 - 170.70円


(越後)
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