ニューヨーク外国為替市場概況・6日 ユーロドル、3日ぶり反発

 6日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0890ドルと前営業日NY終値(1.0869ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると、21時前に一時1.0862ドルと日通し安値を付けた。
 ただ、前日の安値1.0854ドルが目先サポートとして働くと下げ止まった。ECBはこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げたものの、今回の利下げについては織り込みが進んでいたため、ECBの発表を受けてユーロ買い・ドル売りで反応。市場では「今後の利下げに慎重なタカ派的な利下げ」との受け止めもあり、21時30分過ぎには1.0902ドルと日通し高値を更新した。
 もっとも、明日7日に5月米雇用統計の発表を控えており、ユーロ買いの勢いは長続きしなかった。

 ドル円は反落。終値は155.61円と前営業日NY終値(156.11円)と比べて50銭程度のドル安水準だった。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ドル買いが先行。22時過ぎに一時156.44円と日通し高値を付けた。
 ただ、前日の高値156.48円が目先レジスタンスとして意識されると次第に上値が重くなった。明日の米雇用統計を前に様子見ムードも広がる中、4時30分過ぎには155.48円付近まで下押しした。米10年債利回りが上昇幅を縮めたことも相場の重し。

 ユーロ円も反落。終値は169.47円と前営業日NY終値(169.68円)と比べて21銭程度のユーロ安水準。22時過ぎに一時170.28円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。5時前には169.31円付近まで下押しした。ドル円と似た動きとなった。

本日の参考レンジ
ドル円:155.37円 - 156.44円
ユーロドル:1.0862ドル - 1.0902ドル
ユーロ円:169.22円 - 170.28円

(中村)
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