11日香港株=売り先行か、利下げ期待が後退 イベント前に様子見も

 連休明け11日の香港市場は売りが先行するか。前週末発表の5月の米雇用統計の予想上振れを受けて、市場の利下げ期待が一段と後退している。週内に米連邦公開市場委員会(FOMC)と5月の米消費者物価指数(CPI)の発表、中国の5月の物価統計と金融統計の発表を控えており、国内外の重要イベントを前に投資家は積極的にリスクを取りにくく、様子見気分が広がる可能性がある。

 香港の株価指数を運営するハンセン・インデックシズ(HSI社)が5月に行った構成銘柄の四半期ごとの定例見直しはきょう発効する。ハンセン指数構成銘柄ではBYDエレクトロニック(00285)を新たに採用した一方、碧桂園服務(06098)を除外した。

 10日のNY市場でダウ平均は69米ドル高と反発。様子見気分が強いなか。個別に材料出た銘柄やハイテク株の一角が買われた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日ぶりに反発し、過去最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は主力株ではHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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