ニューヨーク外国為替市場概況・17日 ユーロドル、3日ぶり反発

 17日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0734ドルと前営業日NY終値(1.0703ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ高水準だった。フランスの政治情勢を巡る不透明感から前週に大幅下落した仏株価指数が反発すると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ、全般ユーロ買いが優勢となった。4時前には一時1.0738ドルと日通し高値を更新した。
 ユーロはドル以外の通貨に対しても買い戻しが優勢となった。ユーロ豪ドルは一時1.6263豪ドル、ユーロNZドルは1.7543NZドル、ユーロポンドは0.8462ポンド、ユーロカナダドルは1.4750カナダドル、ユーロスイスフランは0.9568スイスフランまで値を上げた。

 ドル円は3日続伸。終値は157.74円と前営業日NY終値(157.40円)と比べて34銭程度のドル高水準だった。6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲6.0と予想の▲10.5を上回ると、米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが先行。23時30分前に一時157.96円と日通し高値を更新した。
 ただ、米長期金利が上昇幅を縮めるとドル円も伸び悩んだ。4時前には157.68円付近まで下押しする場面があった。

 ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は169.31円と前営業日NY終値(168.43円)と比べて88銭程度のユーロ高水準。仏株価指数の反発や米国株相場の上昇を背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退すると円売り・ユーロ買いが優勢となった。5時30分過ぎに一時169.34円と日通し高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:157.16円 - 157.96円
ユーロドル:1.0686ドル - 1.0738ドル
ユーロ円:167.96円 - 169.34円

(中村)
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