ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ユーロドル、反落

 13日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反落。終値は1.0737ドルと前営業日NY終値(1.0809ドル)と比べて0.0072ドル程度のユーロ安水準だった。米労働省が発表した5月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが先行。21時30分過ぎに一時1.0816ドルと日本時間夕刻に付けた日通し高値に面合わせした。
 ただ、欧州を代表する株価指数のひとつユーロ・ストックス50指数が2%近く下落するなど、欧州株相場が軟調に推移するとリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが優勢に。欧州の政局不安などを背景にユーロ売りが出やすい面もあり、2時前には一時1.0733ドルと日通し安値を更新した。
 ユーロはドル以外の通貨に対しても軟調だった。ユーロ豪ドルは一時1.6175豪ドル、ユーロNZドルは1.7393NZドル、ユーロポンドは0.8413ポンド、ユーロカナダドルは1.4751カナダドル、ユーロスイスフランは0.9595スイスフランまで値を下げた。

 ドル円は反発。終値は157.03円と前営業日NY終値(156.72円)と比べて31銭程度のドル高水準だった。前日の5月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の米PPIが予想を下回ったことを受けて円買い・ドル売りが先行。21時30分過ぎに一時156.59円とオセアニア時間に付けた日通し安値に面合わせした。
 そのあとは157.27円付近まで買い戻される場面もあったが、ユーロ円中心にクロス円が下落するとドル円にも売りが出て156.70円付近まで下押しした。もっとも、引けにかけてはじり高となり、157円台前半まで持ち直している。

 ユーロ円は反落。終値は168.61円と前営業日NY終値(169.41円)と比べて80銭程度のユーロ安水準。欧州の政局不安を手掛かりにユーロ全面安となった流れに沿って一時168.28円と日通し安値を更新した。欧州株安に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りも入った。

本日の参考レンジ
ドル円:156.59円 - 157.31円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0816ドル
ユーロ円:168.28円 - 170.14円

(中村)
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