ロンドン為替見通し=中銀イベント目白押し、仏選挙を前に手控えで薄商いのなか荒っぽい動きも

 ロンドンタイムは、16時30分にスイス国立銀行(中央銀行、SNB)が政策金利発表(予想:1.50%で据え置きと1.25%に引き下げで拮抗)、17時にノルウェー中銀(予想:4.50%で据え置き)、20時に英中銀(BOE)も政策金利発表(予想:5.25%で据え置き)する予定。来月18日にも欧州中央銀行(ECB)金融政策発表も控えるなか注目の中銀イベントが目白押しだが、まずは足もとの政策発表を注視したい。

 SNBは、据え置きと1.25%引き下げで見方が拮抗。足もとのフラン高を考慮した利下げが優位との見方もあるが、据え置きなら円安も相まって最高値圏にあるフラン円が上振れることになるか。

 BOEは方向感が出ない場合もあるが、意外高・意外安のきっかとなることもあるので気を抜きたくない。30日に仏下院選挙も控える様子見もあり全般的には手控え感も漂いかねないなか、ECB発表へ向けたムードを醸成することも想定できる。


想定レンジ上限
・スイスフラン円:最高値圏で特段のめどを見定めにくいがピボット・レジスタンス2・179.19円などを目先の手掛かりに上値を探ることになるか。
・ポンドドル:6月13日高値1.2808ドル。
・ユーロドル:6月13日高値1.0816ドル。

想定レンジ下限
・スイスフラン円:177.85円前後で5日移動平均線が支えになることも考えられるが、下振れ局面での動きは荒っぽくなりそう。
・ポンドドル:日足一目均衡表・雲の上限1.2597ドル。
・ユーロドル:4月16日安値1.0601ドル。

(関口)
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